叔母から相続したものは・・・ | 犬と暮らせば~大家・ふくや招き猫が 頑固な柴犬&おおらかな大型犬と 心穏やかに暮らす方法

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ワンコは見た目より中身(犬種ごとの特徴)にご注目。悲鳴のような吠え方に、悪食・多飲・多尿の柴犬。ケンカにしか見えないプロレスごっこが大好きで、お薬大嫌いなボーダーコリー。縁あって、家へ来たからには、最後まで力を合わせて、生きて行こうね!
 

叔母が亡くなりました。10年前の事です。

遺産分割協議の結果、彼女の住んでいた家は、          翌年、私が相続することになりました。

私が子供のころに読んだお話では、
「叔母(伯母)さんの遺産が転がり込む」と言えば、
莫大な財産とか、古くても立派なお屋敷というのが
お約束のはず。
 
でも、私に残されたのは、
建ってからもうすぐ50年になる壊れかけた木造平屋住宅と
ジャングルのように生い茂ったスズメバチの住むお庭でした。
 
叔母の葬儀の後、
近くに住むいとこが最初に家に入ったとき、
足にノミの大群が這い上がってきて、慌てて逃げたそうです。
 
まだその家の相続人が決まる前は、
先ほどのいとこが 時々建物を見に行き、
出入口付近の伸びた枝を払い、屋内の方は
2回もバルサンを焚いて中へ入れるようにしました。
 
バルサンの効果はものすごく、形見分けをするために
いとこたちと その家に集まった時は、
どの部屋も 蛾、クモ、ムカデなどが死屍累々。
 
家の東南にある玄関では、
入口の引き戸は傾きすぎて、もう既に鍵はかからず、
天井板も雨漏りのシミだらけ、一部は外れて
今にも落ちてきそうでした。
 
玄関の向こうが、叔母が飯台を置いて食事をしていた部屋です。
玄関とその部屋との仕切りにあるガラス引き戸は、
下の角は柱に接していますが、上は6センチほど開きができて
もう戸を開け閉めできません。
別の入り口から中へ入ると、畳が腐っていて
足がぶすっと めり込みました。
 
まさか、そんな家を自分が引き受けることになるとは
その時は夢にも思いませんでした。
 
 
 
幼き日 祖母と泊まりし叔母の家 ひのきの香り 総青畳
                        ふくや招き猫