12月です、気が付けば2024年もあと30日で終了です。こんなこと言ってるとあっという間にジャンフェスの日になるぞ管理人!昨日11月30日、立山黒部貫光の日本で最後のトロリーバスがラストランを迎えました。無軌条電車と呼ばれるトロリーバスは排ガスを出さないため黒部の環境保護に貢献してきました。
2018年に同じくアルペンルートで活躍する関西電力トロリーバスが引退した後も活躍をつづけましたが、老朽化と部品確保が困難となったため今年で店じまいとなりました。さすがにラストランは見に行けなかったので9月に行った時の写真の続きになりますが、これまでの活躍をねぎらいたいと思います。
まずは運転台、三菱ふそう旧エアロスターのハンドルがありますが、メーター類は鉄道っぽい。ちなみに今の鉄道はデッドマン装置という緊急用の装置が必要となりますがトロリーバスには対応が難しかったというのも引退理由です。
なぜか室堂と大観峰の1区間だけなのに存在する降車ボタン、実はこれかつて存在した雷殿駅降車を知らせるボタンだったそうです。残念ながら雷殿は1度もいけませんでした。
関西電力のバスでも見れましたが、途中でのすれ違いは楽しみの一つです。鉄道扱いなのでここは信号場なのかも。
運行開始からラストランまで走り続けたトロリーバス、11月以降は本数が少なくなるので2本は先に引退してしまったそうです。最終便は事前抽選で当たった人だけが乗車可能となり、大雪による立山高原道路通行止めや長野県側での土砂崩れによる通行止めもありましたが、皆さん無事にたどり着けたそうです。
そして室堂では運転士に花束贈呈と銀河鉄道999の音楽で締めくくったそうです。老朽化と戦いつつここまで活躍できたのは整備士の方の細かな点検や全区間トンネル内であまり外の空気に触れないのも長く活躍できた要因なのかもしれません。この区間が電気バスになっても多くの人に注目される交通機関であってほしいですね。日本最後のトロリーバス、本当にありがとうございました。