毎日毎日笑っていたら、どんな時でも笑顔でいられる様になった。

その分、悲しい事や辛い事、ショックな事が起こっても、笑顔で隠してしまうようになった…。



じっくりお話して中身が見えてこないとなかなかときめかない私に素敵だな…と思う人が現れて、その人に彼女がいるって分かった時も

本当は『そりゃいるよね…』と思いながら内心ショックで、言葉に詰まりそうになるのを満面の笑みでカバーして『あら…素敵ですね。』と答えた。


何の前触れもなく、彼女を紹介された時は息ができないくらい動揺したけど、その時も笑顔だった。
もう涙とかそんなレベルではなく、この世から酸素が一瞬でなくなったのではないかと思う程苦しかった。
そのせいか、よからぬ事を口走り怒らせてしまった。


結婚するんだって聞いた時は、その前から女の勘で気付いていたからそこまで動揺しなかったけど、あぁ…と思った。
けどやっぱり笑顔だった。


小さな頃に聴いた音楽や見たテレビがなんとなく一緒で共通の思い出をたくさん見つけたから、その人ともし結婚して子供ができたら子育てが楽しいだろうなと思った。

みんな嫁姑や兄妹との関係を心配するけど、とても素敵なご家族で、そんな家族の仲間になれたら幸せだな…と思った。

仕事っぷりも尊敬できるし、もちろん人としても尊敬できる。そんな人の為なら私の全てをかけてもいいと思った。

彼は短命な家系を気にしていたけれど、私と一緒なら何が何でも80歳…いや100歳まで生きられるよう、食事もメンタルもサポートしようと思った。ついでに言えば、我が家は長寿家系だから自分の子供は、いゃ、彼からその短命のジンクスを壊してやるぞ!と思った。

でも彼女がいたから何もできなかった。
自分の思いを伝えることさえも。

これからも何も変わらず笑顔で接するだろうけど、私の全てをかけられないのが残念ね。

仕事だけだから死ぬまで一緒はいられないでしょうね。

そのお別れは私が素敵な人を見つけて結婚する時か、子供ができた時か分からないけれど、後10年は居られないだろうなぁ。

死ぬまで側で笑顔で見守りたいけど、選ばれたのは私じゃないから見える別れの日。

辛いけど、今までを振り返る余裕が出てきただけちょっとは成長したかな?
いつまでも後ろばかり向いてないで前を向かなきゃですよね!

お別れはまだ先の話でしょうけど、淋しいな…


でも仕事が軌道に乗ったのを見届けたら、その時もまた笑顔で私はお別れするんだろうなぁ…



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