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ちっちゃい相棒と日々の生活。

今日はなんだか尋常でない光景に二つも出会ってしまいました。


同じ乗り物に乗っている、たかたが20分くらいの間に。


ひとつめ。

女性が歩道に1人、座り込んでおりました。
なんだか様子が変。

通りがかりのおじさんが、声をかけられました。

車の中から見ている私は何が起こっているのか、ふつうの音量で話しているらしいおじさん、彼女の声までは聞こえませんでしたが、しぐさから「大丈夫?」と聞いているようでした。

以下、2人のしぐさから想像した会話です。

彼女…たぶん、「大丈夫です」と返事したのでしょう。

しかし顔を上げた彼女をみたおじさんは、「どうしたの、顔?目のここ?」

自分の目尻の辺りをおじさんは指して、彼女も自分のそこを指しました。

彼女「ここ、ちょっと怪我したんです。でも、大丈夫ですから」

そしておじさんは、彼女を助け起こそうと、彼女の左肩に手を貸して、立たせようとしたそのとき。

反対側をグイッとつかんで、強引に立たせる男。

この男を、敢えて暴力男、と呼びます。

彼の声は荒く、彼に対して返事をする彼女の声もはっきり聞こえました。

ここからは実際に聞いた言葉です。


「はよ立てや!!なにしとんねん!!」


そして、彼女の顔を平手ではたいたのです。


はたいた…と書きましたが、とても慣れている感じの叩き方でした。
その後も、腹立たしげに彼女を掴んだり、こづいたり。

彼女は「ちょっと待って…足が痛いから…足が痛いから!」

そして、この暴力男から少しでも逃れようと歩道の街路樹にやっと立っている体をもたれかけさせて、怯えて、泣いているようでした。


私が見たのはここまでです。乗り物を降りることもできず、何もできなかった。


そして、そこから10分くらい行くと、今度は警察の赤いランプがピカピカ。停められている車は高級そうな外車で、前がへっこんでいました。


自分でガードレールに突っ込まれたようです。

他に怪我人などはいないようで、良かったです。


こんな田舎、普段、何も起こらないようなとこなのに。


ですが、やはり気になるのは、先の女の子のことです。

あんな状況でしたが、私に何かできることがなかったかしら、と思ってしまいます。

彼女が足が痛い、と必死で訴えていた姿が心に残ります。

ただ疲れて足が痛い、という意味でなく、あなたとは一緒に行きたくない、ほっといて、という意思を、怖くてそれを言葉にできない代わりに、必死に「足が痛いから動けない」という言葉にこめて、哀願していたようなのです。


でも正直、私も少し怖かったのです。
その暴力男に顔を覚えられたら…と考えてしまって。

でも、それは暴力に屈することになるんですよね。


当人達の年の頃は、暗くてよくわかりませんでしたが、およそ、30代ではないかしら。

彼女がそこから抜け出せる道を見つけてくれるように、祈るばかりです。