
今日、映画を見る前に、ちょっとお茶しましょうか…と立ち寄った、珈琲店。
和洋のアンティークを扱うお店が開いているお店のようで、お店の中には古道具がいっぱい。
少し暗く、適度に涼しく、音楽も静かで。
時のながれをゆっくりにさせる、昔の時計…懐中時計に、旅行用の七宝の時計、腕時計…針のうごきを止めた彼らは、却って静寂を強調し、日常から切り離した空間を作っていたのですが…そんな中で、二人で涼むために、アイスコーヒーを。
若い、でもこれまた「昔」から抜け出してきたような男の子に注文をお願いして、一息ついておりましたらば、音もなくひょっこり現れた一匹の猫が、彼の膝に飛び乗りました。
突然のことに驚く彼を尻目に、猫は膝の上で丸くなって、気持ち良さそうに微睡みはじめちゃったの。
彼に、やさしく撫でられながら。
猫の、次の気まぐれまで、たっぷり、10分間も、そうしていたでしょうか。
来たときと同じように、また、ひょい、と膝から飛び降りると、レジのカウンターの後ろへすたすた歩いていきました。
不思議なことは、彼は別に猫を飼っている人でも何でもないこと。でも、猫は、居心地のよさそうな膝をあっというまに見つけて、躊躇することなく、飛び乗りました。
お店を出るときに、さよならを言おうと、猫をさがしましたが、姿は見つけられませんでした。
なんだか不思議な印象が残ったお店でした。
