私今、15:20、もだえている。
愛犬たちは田んぼ道を歩くことなく、田んぼの中で駆けずり回っていたさ、
勿論 黒い靴下をはく事となった、泥の靴下を履き
トラクターで耕され 少し水気のする田んぼの上でさ、
ごろごろ くねくねと 体をこすらせた姉のナッツは、
賢そうなおじさまカラスに突かれそうになっていた。
相変わらず大声でシェネルのhapinessを歌い上げても、
空にしか広がらないような 広いたっくさんの田んぼが連なった田んぼ道の真ん中で
「大好きすぎて うまく言えないけど
きみがいる それだけでいい
cause いつでも you are my hapiness…」
高音を出したときは 妹のぴーちゃんが ちゃんと反応してくれる。
怖がりで安全第一主義のぴーちゃんが居ない!
またドブに落ちたのかと探していると、
もさもさと草を食べていた。
そこには、水色のアゲハチョウが現れてくださり、隣に薄紫色のちいさな蝶も舞ってくださる、
「有り難う カムサハムニーダ」
一日一語、そのお言葉につきる。
もはや我々は一つなのだ、
自然の一部分として存在価値のある私のところへ、
向こうから お富さんが自転車でやってきた。
「もう この歳になると 日焼け対策はどうでもよくなってね…」
それは駄目よと、日焼け対策万全の私は 柔らかく返事をさ、
バッハの前奏曲 第一番 ハ長調のメロディーのように
軽やかに 会話のキャッチボールは繰り広げられた。
ナンバー1 お気に入りの近所のおばさまに
田んぼの真ん中で出会えたものだから
運命よって
ちょっとシェネルっぽくなってみていたかもしれない。
そう、朝からちょこまか動いていたからさ、
こうしてもだえているのを 落ち着かせるために
今、黒豆ほうじ茶を飲んでいる。
カムサハムニダ