いとも簡単に、私の心を鷲掴みにする奴がいる。

ひょっこりパジャマ姿で現れたゴッチ、
彼はちゃんと上のトレーナーをパンツにインして、
ひもをチョウチョ結びへと頑張っていた。

彼は、靴下は滑稽にもオンにする、
つまり、靴下はパンツの下に履くのではなく、
七歩丈の真っ白い靴下は、はち切れそうになっては、
パンツの裾の上にかぶせられる。

もはや、マイワールド全開な彼は、
「マーベラス」
と相槌をうてるくらいに、
まだ2週間ほどの 同棲で、陽気に開花している。

同棲というのはおかしな表現だ、
正式的には、私の専属ケアマネージャー・エクゼクティブと言うところだ。

令和になっておめでたいと、
夕食のあとにブルーベリーケーキとコーヒーを頂き、
なんとなくよ、「耳ツボダイエットやってくれない?」の問に

無言…

「耳ツボ押し用の器具が、届くからよろしくね〜」
と、わたくしの専属耳ツボをおす人に、もはや立候補済みである。

何も言わず注文する、その深いお慈悲をいただき、
彼に会えて良かったと、しみじみ安堵のため息が出た。

ひょっこり現れ、なんとなくいつもそこにいるような彼、
theケアマネージャー・エクゼクティブは、毎日本業の仕事とそれを掛け持ちしているのである。

マーベラス一色だ

因みに私は隠れイン派、
ベッドに入る直前にパジャマはインされる。