プログラムの著作権はどこにあるのだろうか。
今日はそんなことをぼんやり書いていく。
答えは簡単だ。システム開発をするお金を出したところが著作権を持つ。
とてもシンプルで簡単な答えだが、意外と知らない人が多い。
著作権というのはピンからキリまでかなり幅広く難しいのだろう。
実例として紹介すると、先日、他社のシステムの話を聞いたとき、情シス30年の人が、
「あのシステムの著作権はシステム開発会社にある」と聞いて度肝を抜かれた。
役に立たない30年を過ごした結果なのだろう。
システムによっていろいろなパターンがあるので、知っている限り紹介したいと思う。
そして大前提として、システム開発には契約書が欠かせない。
この契約書にどう書いてあるかで著作権所有者は変わってくるので注意が必要である。
(1)フルスクラッチ
基本は発注者側が著作権を持つ。
システム開発を1から実施する王道パターンだが、基本発注者が依頼してプログラムを作ってもらい、
その著作権ごと発注者が持つ。
お金出して、著作権を渡すようなケースはシステム開発ではほぼ聞いたことがない。
(2)フレームワーク+開発
フレームワークはシステム会社。その上に乗せる個社開発部分は発注者側が著作権を持つ。
近年ではSpring、StrutsなどMVCモデルのフレームワークなど死ぬほどある。
しかし、2000年代初頭はそんなものはなかった。
なかったので、システム開発会社はシステム開発費を安くするためにフレームワークを事前に用意しておいたのだ。
フレームワークがあることで、開発費は格段に安くなる。
その代わり、開発会社はそのフレームワークを他社でも展開するために著作権を保持する形になっている。
とにかく2000年代初頭によく流行った手法である。
(3)パッケージ
パッケージ提供会社が著作権を持つ。
開発したパッケージをお金を出して買ってもらう。
お金の対価は使用権である。
よく考えて欲しい。MicrosoftのWordを買っても、プログラムの著作権は手に入らない。
忘れてはいけない。使用権を買うだけである。
(4)パッケージ+アドオン
フレームワーク+開発に似ている。
前段で説明した通り、パッケージはパッケージ提供会社が著作権をもつ。
その上に開発するアドオンは個社開発部分であり、こちらは発注者側が著作権を持つ。
ベースを提供してもらったら開発者。プラスアルファの開発は発注者となる。
(5)サービス提供(SaaS)
こちらもパッケージと同じである。
オンプレミスで提供されるか、クラウドベース(ネットワーク越し)で提供されるか。
それのどっちかの違いだけである。
ただ使わせてもらうだけのものは著作権なんか発注者にない。
以上です。
参考になれば幸いです。