バイクで苫小牧・室蘭 | Sadless Madness

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今日の1曲    Vengaboys - Kiss (Airscape Remix)

かつて、FINAL FANTASYⅦというゲームがあった。
作中に登場する都市ミッドガルは巨大なドーム型の、外界との関わりを絶った隔離都市で、中の住人は空の青さ、雲の白さを知らずに日々過ごしている。
都市内は荒れていて、スラム街が広がり、廃墟が立ち並ぶ。一部の裕福層に搾取されながらも必死に生きるスラムの人々は気の毒なほど美しい。
そのミッドガルの、工業地帯に建てられた大工場群。それらを魔晄炉と呼ぶ。
魔晄炉のきらびやかでいながら同時に併せ持つ薄気味悪さ。私たち少年は、そんな得体の知れない魅力にワクワクせずにはいられなかった。

現実であんな空間の雰囲気を味わいたい。そして気持ちだけでも憧れのミッドガルを堪能したい。そう思った私は愛機のGLADIUSに跨り、室蘭の工場へ向かった。

まず支笏湖を通り苫小牧へ。天気は快晴で、旅には良い日である。
苫小牧は大きな港があり、当然私は港に立ち寄る。本当はバイクで海に近づきたくないのに、どうにも港、埠頭が好きなので誘惑に負けてしまう。

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欲を言えば埠頭は夜のほうが好きだが、今回はこの埠頭に来たのは予定外なので、また今度は改めて夜に来てみたいと思う。
苫小牧を後にした私は国道36を延々とまっすぐ進んでいき、白老、登別を通り室蘭へと向かう。目的地は白鳥大橋とその付近の工場群。
しかし白鳥大橋に到着したのは18時。まだ思い切り明るいのでとりあえず撮影スポットを探すことにした。
残念なことに、ネットで拾えるようなベストショットを撮れるスポットには、タダではたどり着けないようだ。しかしせっかくここまで来たのだからとりあえず撮って帰ろうと思った。
その前に、工場付近の空と海が綺麗だったので撮影。

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実際に肉眼で観た風景はもっと美しかったはずだが、これは撮影者の腕の無さと言う他ない。しかしこの写真でも、私の人生に於いて必要不可欠の感情、概念である「哀愁」は十分感じられる。もちろん自虐である。
「哀愁」に美しさというか、ある種のセンチメンタリズムを感じられない大人には、なってはいけないと思う。
まああまりそれが高じてしまうと行き着く先はメンヘラなんですがね。

そして空も暗くなり、いよいよ目的の工場だが、最初に期待していたほど良いアングルではなかったのは少し残念だ。
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それでもやはり室蘭の工場は素晴らしいと思う。憧れの魔晄炉の雰囲気を少しでも感じられた気がして嬉しかった。
奥に見える光のカーブは前述した白鳥大橋。つまり橋を渡っている時、周りは右も左も工場群。
白鳥大橋からの夜景は本当に最高だ。しかし白鳥大橋は一車線なので、ダラダラと景色を見ながら走るわけにもいかないのがネックだ。

またひとつ良い思い出をもらった私は伊達、洞爺湖、ルスツ、中山峠を通り帰宅した。
伊達から私の家(札幌市 南区)まで1時間30分ほどで着いたので、ペースとしてはかなり早かった。