埼玉県川越市と言えば、小学生のときに遠足でお芋掘りに行ったきり。近隣の市には親戚や知人がいて、車で通り過ぎる程度でした。近年、「小江戸川越」として観光スポットを浴びるようになってから、一度行ってみたいなと思っていました。
本川越駅から北に800メートルほど進むと、電線がなくなり蔵造りの町並みが出現します。

重要文化財の大沢家住宅

登録有形文化財の埼玉りそな銀行川越支店

有名な「時の鐘」はちょうど修復中で、全貌は見られませんでした。一日に四回鳴らされるそうです。
他に菓子屋横丁や大正浪漫夢通りも一通り見ましたが、全体の滞在時間は一時間半とあわただしく、駆け足での観光でした。蔵造り資料館や美術館など、次回は平日にじっくり回りたいと思います。
駅から蔵造りの町並みまでの道路は現在拡張工事中ですが、何年かしたら立派な通りになり、すてきなお店も建ち並ぶことでしょう。さらに観光客が増えるかもしれません。
その陰で、住み慣れた土地から立ち退かざるを得なかった方々や、静かに暮らすことができなくなった方々もあることを、歩いていて感じました。観光地というものはそうしたものだと肝に命じ、静かに楽しませていただこう。