その日があって

実家に戻ることになったせおてん


数日たつと

母は 「いつまでも これじゃね」と言いだした


わかってます 

働かなくちゃね 食べさせてくれなんて言えません…

どうせ こうなるってわかってました…

やっぱりこうなるんだ…

母の言葉にイライラしてた と思うけど


今思うと やっぱり 期待してたんだ…

母に お前のいいように ずっとしていていいんだよって言ってほしかったんだって 


でも 現実は 早く仕事して 家にお金入れないと 

せおてんの顔見れば がたがたうるさく言うんだろうな

目に見えてた

母の言葉は 胸に刺さるようで、耐えられない

本当に嫌だって 感じてた

(本当は 怖かったんだと思う)


駅からも不便な実家 免許も車もない 

とにかく 交通手段をなんとかしないと 通えきれない場所


そんな いろいろな条件をクリアしたのは

美容の営業の仕事 

一番は直行直帰、仕事時間が短いから

アポを取ってある企業のお昼休みに営業に行って 美顔器を販売する仕事

この美顔器 アクアバスとか言ったかな?

洗面器みたいな形 ぶくぶく泡が出てきて 顔をつけるだけ

この当時 爆発的にヒット した美容器具

これをデモンストレーションして販売する。


これが せおてんの美容へ 入る初めての一歩だ。

この会社 美容研究所は東京 赤坂見附にあって

会社には しっかりした研修プログラムがあった

その研修最後はビデオカメラによる最終テスト

商品説明から 販売まで15分間で 終わるようにする

自分の話しかた 身振り手振りのチェック

これに合格したら 仕事が出来るようになる。

仕事時間は、お昼休み ご飯あとの30分が勝負

販売できても 出来なくても

それが終われば 仕事はおしまい


仕事にも慣れて 順調になってくると

家に帰りたくない自分が出てくる


男性のいる店に飲みに行けるぐらいのお金もある…

足は そっちに向いてしまう

飲みに行くと それなりにやさしくされる…

その一時の楽しさに ひかれていく…


家に帰りたくない…


仕事に行っては 帰りは飲みに行く

そして 帰らない

そんな日が続いたある日

男性が 言った

「もう面倒だから 俺の家に 来いよ」

「え??だって…」

男性は まだ実家にいて 両親と妹の4人暮らし


男の両親の寝ている夜に こっそり泊まりに行く事の恥ずかしさ

そんな自分が大嫌いなのに…

どうしても 離れられなくて…

違う 家に帰りたくなくて…

自分のいる場所が どこにもなくて…


やがて泊まる回数が増えて


いつしか 男性の実家に同居するようになってしまったせおてん

自然に この男性と結婚の話しになっていった


とうとう

せおてんの両親が 男性の家に結婚の挨拶に来ることになった.

その日の朝

せおてんは なかなか起きてこない男性を心配していた。

両親が 客間に通され お茶が出された。

それでも 男性は 起きてこない…


だんだん頭にきてた…

なんで こんな時に 起きられないの?寝坊?ありえない…


自分だけが 我慢することならまだしも

せおてんの親がわざわざ来てくれているのに

それは誠意が なさすぎよ…

ひどい!!

失礼なんてもんじゃない!!


こんなことするなんて 絶対に許せない…


せおてんの怒りが 大きくなっていく

やっと起きてきた男性は

「お待たせして すみません」と どこか気取ってるようなわざとらしい言い方


「夜遅い仕事だから 大変だわね~」母が 物わかりがいいような言い方をした。

この気持ち悪さはなんなんだ

バカみたい…


もう だめだ 


絶対に許せない…


「結婚はしません…

 やめます…

 この結婚はなかったことにしてください」

せおてんが 言った言葉に 

一瞬にして 一同が言葉を無くし 顔を見合わせた…


せおてんの両親は 早々に男性の実家を出ていった。


「突然にごめんなさい 自分も出ていきます。」

当然 せおてんも 男性の家を出ていくことになった。


話しが 急展開です…

相変わらず めちゃくちゃな人生を歩んでいるところです。


でも あともう少し…


珍しく ここ数日 風邪で 休んでいました。

以前だったら ぜんぜん普通に仕事して お休みしてなかったですが、

最近は自分を大事にしてあげたいって思っています。


ブログは相変わらず時間もかかり疲れますので、

自分ペースで 書いていきますので、よろしくお願いいたします。


感謝

せおてん



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少しずづ 場が慣れてきて 話しが進んでいくけど…
これは なんなんだ…

早く 家を出るお金も 作らないと…