発表会の前週
最後のレッスンがありました。
送り出しです。
最初は9月末で卒業の予定でしたが
今やっている曲を仕上げたい
二人の意志を尊重して
ひと月延ばしてもらえました。
どんなカタチで送るのが
一番いいのか考え
姉妹の送り出しは
ファミリーコンサートにしました。
最後に聴きにいらして下さいと
お伝えしたところ
時間になると
ご両親と妹ちゃん
ご家族揃って来ていただけました。

妹ちゃんが弾き始めると
お母さんが涙されているのが
伝わってきました…
まだ、仕上がるところまで
いけていなかったので
途中で止まってしまいました。
お母さんが
「最後まで頑張って。」
再び弾き始め
最後まで弾き切りました。
本当に立派な姿で
胸にくるものがありました。
お母さんの涙への心の揺れ
今日が最後だという寂しさ
思ったように上手く弾けなかった悔しさ
色んな思いが入り混じって
彼女自身も涙していました。
その後、卒業ソングにしている
『こぎつねの旅立ち』
を一緒に弾きました。
次はお姉ちゃんの番です。

まだテンポで弾けるところまでは
いけていなかったのですが
最後までちゃんと弾き切りました。
お姉ちゃんとも
同じ卒業ソングを弾きました。
演奏が終わって
ご家族とお礼とお別れの挨拶を
交わしている時
二人とも泣いていました…
感受性が豊かで
穏やかで誠実な人柄の二人。
「◯◯(スポーツ)がんばりなよ!」
泣きながらしっかり頷いていました。
二人の泣く姿に
胸が痛くて涙腺が…
まだ次のレッスンがあったので
必死に堪えました。
ご家族でデコレーションした
寄せ書きをプレゼントしてくれました。
…先生といると楽しくて
いつも明るい気持ちになりました。…
…先生に出会ったことは
絶対に忘れません!…
…先生との出会いは本当に宝です。…
もう少し頑張ろうと
思わせてくれる言葉が
そこにはたくさんありました。
遠方から長く通っていただいて
ありがとうございました

これからもずっと応援しています
