『ピアノを習う』って
どういうことだろう…
『ピアノの先生』の仕事、
私の役割ってなんだろう…
自分が望むことと
人から求められているものは何かと
考えます。
私は好きで
自分で音楽を選択してきました。
よく教室で子ども達に話しますが
何もしなくていいなら
ずっとピアノを弾いていたい
食べる時間や寝る時間が減っても
その時間ピアノを弾いていたい
ずーっと弾いて戯れていられる
それくらいピアノ、音楽が好きです。
アイドル雑誌の付録の
流行歌を弾いたり
月刊誌を見ながら音作りや
リズムの打ち込みをしたり
年上のお姉さんや
コンサートでプレイヤーが
弾いている曲で惹かれるものがあると
その楽譜を探しに行って
自分で練習したり…
遊ぶ、、、というか
いつも戯れていました。
それとは別に『習う』ことも
勿論経てきました。
今教室に来ているみんなと同じです。
学生時代の
期限を切られた
ねばならない音楽に追われることは
苦手でした…
みんなは基礎練習は
どんな気持ちでやっているんだろう。
小さい子は何も考えず
そういうもんだと思って
弾いているのかもしれないですね。
少し大きくなって
それが面倒くさいものに
感じている子も中にはいるでしょう。
がむしゃらに基礎練習をして
力み過ぎていて
手が痛くなったこともあります。
課題の曲に悪戦苦闘したことも多々。
恥ずかしい思いや
悔しい思いもしましたね。
今、分かることは
そのどれもが無駄ではなくて
活きているということです。
必要な時間、経験だったということです。
今、私は多分これまでの中で
一番音楽を楽しんで
時間を見つけては弾いています。
みんなはどうなんだろう。
卒業していく子達…
自分で楽しんで
これからも楽器を触りたくなるくらいに
音楽を好きにさせてあげられたんだろうか。
YouTubeを見て
弾きたい曲のメロディを
カタカナやひらがなで
書いた紙を持ってくる小さい子達…
その紙を見ると
とても考えさせられます。
ああこういうの弾きたいんだなあ、と。
今楽しめる…それも必要。
大きくなった時
楽しめるような力をつけておく
人生に彩りを与えるには
長い目でみると
そちらもとても大切だと思うのです。
なかなか答えは出ませんが
いつもああだこうだと考えて
とても面倒くさい人です…。
音楽っていいもんだ
それを伝えられたら…

みんな大事。
どの子も気になります。