5年生の秋
妹の発表会が終わってから
ピアノを始めました。
リコーダーが大好きだった少年は
多分音楽の息遣いがすでにあって
ピアノとも直ぐに仲良しになりました。
中2の頃
きっと成長期によくある
中二病?!のような
腑抜けの状態になった時期があり
ここに来るのが苦痛ではないかと
「ピアノ辞めてもいいんだよ…」
と何度か声をかけようと
思い、とどまり、を
私の中で繰り返していました。
時が経ち気づくと
本来の表情に戻っていました。
発表会まで1ヶ月を切った頃
受験に向けて
発表会でピアノを卒業する気持ちで
練習に臨んでいると
お母様から連絡をいただきました。
間近に迫ったレッスンは
ここのリズムがイマイチよく分からない
ここはペダルを踏むかどうか
私ならこう弾くけど
今の感じで素敵だからそのままで
いいんじゃない?
自分が納得いかないところ
練習していいよ
そんな時間の過ごし方をしていました。
何度も何度も
そして毎回が全力で
毎回心がこもっていて
音楽に向かう姿勢に
感動するばかりでした。
最後のレッスンの日
お母様にも聴いていただき
その演奏も最高の演奏で
大人二人して
涙涙、でした。
発表会の最後の演奏は
胸にくるものがありました。
隔年で交互に担当する最後の挨拶。
今年は私が当番で
全ての皆さまへの感謝
立派にやり遂げたみんなへの感動
巣立っていく子達への気持ち
大人の生徒さんの姿
様々な気持ちが溢れてしまい
涙涙のグダグタの
言いたいことの半分も言えない
情けない挨拶となってしまいました。
話が下手すぎて
生徒さんや親さん達に
私が先生で申し訳ない限り…
お許し下さい…
会を閉じると
ステージ下に中学生という
いい年頃の男の子が
人目をはばからず
ハンカチを手に泣いているのが
目に入りました。
「ありがとうございました。」
そう言って頭を下げて
最後の挨拶に来てくれました。
またまたお母さんと涙涙。
きっとこの頑張りが
受験にも
今後の人生にも
力になってくれると確信しています。
最高の
ボヘミアンラプソディー

ありがとう

巣立って行った子達
巣立って行く子達
どの子も大切な生徒。
ずっと応援しています。
そして、幸せを願っています

右下の絵は
一年生の子が描いてくれた
発表会の絵日記

数年後、また送り出す日がくるんだな…
明日からレッスン再開です

さあ、歩み出そう!