新しい年になりました

明日から通常レッスンです。
本年もどうぞよろしくお願い致します

しばらく湧かず
記事を書けずにいました。
年末に大切な人を失いました。
お世話になったピアノの恩師です。
エレクトーンの恩師は
数年前に。
そしてピアノの恩師も亡くなり…
両輪を失くした気持ちです。
以前にも書いていると思いますが
私の音楽への道が動き始めたのは
父が亡くなってからでした。
エレクトーンの師と
道で再会したこと。
高校のクラスメートに
音楽に進みたいことを話し
その子がピアノの師を
紹介してくれたこと。
自分の中で捨てきれなかった
音楽への道。
「私の言う通りに練習すれば
絶対上手になるから!」
何も疑わず
合格出来ないなど
1ミリも浮かばず
夢中で練習した日々。
練習する場はエレクトーンの師が
提供して下さり
ピアノの師が
「声楽も私がみるわ!」
とコールユーブンゲンも
見て下さった。
学校帰り
後輩とバスに乗り
先生のお宅に行くと
「あなた達
お腹すかしてくると思って」
と菓子パンなど
おやつを準備して下さっていて
それをみんなで食べてから
ソルフェージュを
小さい方のレッスン室で
門下の先生に学んでいました。
二人の師のおかげで
想いは叶い
音楽科に進むことができました。
多分…
父のいない私を気遣って
演奏会の衣装を
お友達の先生から
借りて下さったこともありました。
卒業後程なく
結婚しますと報告に行った際
「あら〜〜〜
これから色々手伝って
もらおうと思ってたのに〜〜」
あの時の先生の声は
今も覚えています。
結婚してから
疎遠になっていましたが
娘達もお世話になり
その後は
指導者の為の勉強会に
通わせていただくようになり
ここ数年
再びお世話になることができました。
まだまだお若いのに
こんなに早く旅立たれるとは。
訃報の入る1週間前に
虫の報せか
先生にお手紙を送ったばかり。
先生をお送りに
出向きましたが
現実のこととは全く思えず
今尚実感がありません。
iPhoneに入っている
娘が学生時代最後の発表会で
弾いた演奏を聴きました。
その演奏の中に
先生の息吹を感じました。
訃報の入ったその日
私は何も知らず
『別れの曲』
を弾いていました。
訃報の入ったその日
人の為に
エレクトーンを演奏していました。
何故か気持ちが
動かされて…
新しい年になり
久しぶりにバッハを開くと
恩師の前で最後に弾いた演奏の
講評が挟まっていることに
気づきました…
よくなっていること
これからの課題
見慣れた先生の字。
今後の私の課題。
美しいまま
凛としたまま
弱ったところを誰にも見せず
人生の仕まいかたを
身をもって。。。
私は今集ってくれている
子供達に何が残せるか
何が伝えられるのか
少し考えてしまいました…
先生に認めていただけるように
これからも
音楽に向き合っていきたいと思います。
感謝と共に…
ご冥福をお祈り致します。