なかなか難しい
自分の練習時間の確保。
お休みが入り偶に空く隙間時間は
ピアノの練習に充てる。
音の問題があるので
夜はレッスン時間以降に
鳴らすのは難しいから。。。
だからヘッドホンの使える
エレクトーンの練習は
ほぼほぼ深夜。
今回の私の失敗。
当日履く靴を履いての練習も
ヘッドホンをした夜ばかりだった。
発表会当日の朝
なぜかヘッドホンなして
出かける前に音を小さく小さくして
弾いた。
ガーン

靴がうるさい

このままでも
みんなそんなこだわらないかな?
と少しの悪魔が囁いたけれど
数回弾いて
やっぱりコレはダメだと思った…
出かけるのに少し時間の余裕があった。
恩師の
「音がする時は
靴の裏にフェルトを貼った」
その言葉を思い出し
慌てて作業した。
音は大丈夫。
でも、スベる…
会場でのリハの際
サブで持っていった靴と
両方試した。
人から見たら大した問題では
ないかもしれないけれど
私の中では結構重大な選択だった。
安定を選んで
かかとの低い
音のしない靴にするか
ヒールの高い
フェルトを貼った
スベるパンプスにするか
エレクトーンは足を使うので
滑らないように
普段以上に意識して
ベースを弾かなくてはならなくなる…
出番の寸前で気持ちは決まった。
やっぱりパンプスで行こう!
敬愛する今は亡き
私の恩師のこだわりでもあった。
ヒールの高いパンプスで
エレクトーンに向かうと
恩師に再会している気持ちになる。
演奏を終え
やっぱりこの靴にして良かった
そう思えた

ピアノの本番があった。
かかとの低い
音のしない靴を選んだ。
ペダルを踏みながら
「うん、やっぱり今日は
こっちで正解だった
」

そう思えた。
靴。
先生に逢えた。
そして
理想の恩師の影に
背筋が伸びた。
先生のような先生になりたい。
ずっと背中を追いかけて…
当日の朝
何故かヘッドホンなしで弾いたのは
先生が教えてくれたのかも。。。