先日のお休みに
お詣りに行きました。
その行きの路地店で
「あ、ピアノ…」
と気に止まった物がありました。
参拝をすませた帰り道
「ちょっと気になったものがある!」
とそのお店に寄りました。
色々種類はあったけれど
ピアノと蓄音機を手に取り
店内のレジに向かいました。
店員さんが
在庫や箱を探して下さっている間に
「いらっしゃいませ〜
いらっしゃいませ〜
〇〇はどうですか〜?
△△も美味しいですよ〜」
とっても元気のいい声が
外から聞こえてきました。
そのお店の商品を紹介する台詞は
ずっと間髪入れずに続き
心奪われるものでした。
レジを気にしつつ
そちらが気になって気になって…
どこから聞こえてくるんだろう
誰が言っているのだろう
その声がハリのある声で
お腹から発せられているのも
とても惹かれました

レジを済ませ表に出ると
その声の先には
通りの向かいの店先の
小さな少年の姿がありました。
「わあ〜〜
」

そしてそのお店の前に
私と同じように
その少年に心奪われて
立ちどまっている後ろ姿がありました。
それが我が夫で
なんだか笑っちゃいました

(気になるとこいっしょやん
)

一生懸命な少年の姿に
心が洗われました

店先の品物を手に取り
主人が男の子に
千円札一枚を渡しました。
奥に行き
ご家族の方に
お釣りを準備してもらい
その間に一つずつ
飴のサービスを手渡してくれました。
「〇〇円のお返しです!」
品物とお釣りを受け取った主人は
「ありがとう!」
と声をかけ
その少年の頭をポンポンと撫でながら
「これはおじさんから
ボクにお駄賃や!」
とそのままお釣りを渡していました。
キョトンとした後
「ありがとうございます!!」
「良かったね〜」
とご家族の方が皆笑顔で
その子に声をかけてみえました。
品物の入った袋と
ホッコリした気持ちも一緒に
「可愛いかったね〜
スゴイよね〜」
うちの子達が大きな声を出して
あんな風に出来るだろうか
これから恥ずかしさも
覚えるだろうけれど
いくつまでできるだろうね
何年先もああしてお店を
やっていてくれたら嬉しいね
なんであの時
あんな風にサッと思いついて
お駄賃あげようってできるの?
などと話しながら大判焼をかじりました。
同じように心奪われていたのに
自然にそうしていた主人に
完敗した気にもなりました。
あの元気な商いの台詞と
お腹から発せられている声
一生懸命な男の子の姿は
ずーっと忘れられないと思います。
向かいの店で
私が買っていたピアノ
