
先週、生きていく上でのとてもとても大きな感触、ヒント、経験を得ました。
火曜日の朝イチで大人の方のレッスンをした後、家のことをしていると、
「今日稲刈りをする」
との連絡を受けました。
グワーンと頭の中でそれからどうすべきか思考が巡りました

委託しているご夫婦も歳を重ねられているので、手伝いたい。
午後の数人のレッスンの変更をお願いしなくては。
夜は10時半くらいまで仕事のある日なので、午前のうちに翌日水曜日最後のレッスンのシンガーポールの子達にプレゼントを購入しに行きたい。
何とか諸々解決し、午後一番で稲刈りに。
ずっと雨が続き、お天気になったと思えば夕立ちが来たりして、土壌が心配で心配で

地面が緩いと機械が沈んでしまって使えず、手作業でやって貰わなくてはならず、迷惑をかけてしまう…それが申し訳なくて申し訳なくて。
昨年はかなりの範囲を、ぬかるんだ中、足を取られながら手刈りしたのです

あんな大変な思いをさせては申し訳ない、その一心で、昨年の稲刈りが済んでから田圃の手入れについて、JAの方に聞いてみたり、ネットで調べたり…
5月、田植えに向けて水田に水を貯めてから、毎朝様子を見がてらウォーキング。
毎日見ていると、水田の中に茎が這っていく雑草が増えて行くのが分かり、休日に取りに入りました。
水を抜く時期には、乾きにくい場所に溝を掘る代わりに足で細かく歩いて地面を踏みつけてみたり。
主人は度々、畦草をピカピカに刈りに行ってくれました。
「田圃の縁を綺麗にしとかなあかん」
という亡義母の言葉を思い出しながら、四方の草を鎌で刈ったり。
「大事な溝を綺麗にしてなかった」
と失敗した年に口にしていたのを思い出し、今年は3度溝ざらえにも行きました。
迷惑をかけたくない気持ちとヒエだらけの恥ずかしい田圃を何とかしたい、そればっかりでした。
例年以上の雨で、手刈り覚悟で赴いた田圃。
四隅を手刈りに入っていると、奥さんがそれをするつもりでみえました。
《稲刈り前》
一周見て回って、
「今年はいいかもしれんね!」
と言われました。
コンバインと共にご主人がみえて、稲刈りが始まり、機械が外周一周できた時の安堵と言ったら、言葉では表せません。
「今年は大丈夫!」
と機械を運転しながら、笑顔で合図を送って下さいました

大丈夫かな、大丈夫かな
という心配から、2周目も、3周目も…コンバインが動ける様子を見ながら、
有難い

嬉しい

と言う言葉を何度呟き、発したことか。
自然に溢れてきた心からの言葉。







何が効いたのか、良かったのかも分からないけど、田圃に足を運んだ日々の賜物な気がして嬉しさが溢れました

稲刈り後、立ち話をしながら、こんな悪天候の中、ここまで地面か乾いたことを田圃のできを褒めて下さって、溝ざらえをしたことが活きているということを
「ほんのちょっとのことなんや
ほんのちょっとのことでいいんや」
と仰った言葉がとても心に残りました。
人生に通ずるな〜と。
その時その時の小さなこと、ほんのちょっとしたことが、数日先、数ヶ月先、数年先に通じていて、それが必ず活きるということ

ピアノにしても、日々の基礎練や部分練習、本番に向けての取り組みが、必ず活きる!
努力の後の喜びの大きさ、きっと同じ種類のものだと思います。
あの日の感情の経験で、自分の中で何かが変わりました。
否定的な言葉や怒りでなく、有難いという感謝の気持ち、喜び、笑顔がやっぱり気持ちいい

ほんのちょっとしたことをがんばろう!
お米と共に、大きな収穫

《稲刈り後》
体力あるな、私

丈夫な体にも感謝せねば
