コルモーンスからゴリツィア経由で再度スロヴェニア入りし、一路トルミンを目指して北上した。(写真)
トルミンへの山
(ちなみに上の写真はノヴァ・ゴリツァのカザ・ロッサ国境近くにあるユダヤ人墓地とカジノ。イタリア側には親ユダヤ的な雰囲気があって、かなり問題視されている。)
ユダヤ人墓地
スロヴェニアカルソの山々を越えてトルミンにたどり着く頃にはアルプスが大分キレイに見えるようになる。残念なことに今回はあまり天候に恵まれなかったので、すぐにモスト・ナ・ソーチから近いこの日の宿、シロコŠiroko(Tolminski Lom 41a, SI-5216 Most na Soči, Tel. 386 (0)5 388 72 20, Email tksiroko@volja.net)へ向かうことにした。(写真はモスト・ナ・ソーチからロムへ向かう山道から見える紅葉)
しろこ近くの紅葉
しろこ近くの紅葉2
シロコのおじさんは一見愛想がなさそうだけれど、とっても親切な人だった。家族全員英語は苦手、イタリア語もかなり厳しそう。なんとかスロヴェニア語で意思疎通を図ろうと苦闘したら、色々世話を焼いてくれた。
 こんな奥まった山の上にあるアグリツーリズムでも土、日は人でいっぱいになるという。私が到着したときも庭には車が溢れかえっていたし、食堂もほとんど満席だった。食事に関しては何が特別という訳でもなかったけれど、スロヴェニアの伝統料理štrukljeシュトゥルクリェと称しながら見たことのない形で出てきたコレ(写真)は面白かった。
しろこのドルチェ
町のレストランで食べるシュトゥルクリェはもっと薄い生地にほうれん草や木の実などを伸ばし、それをロール・ケーキのように巻いてから薄くスライスして、食事に添えられる。今回のシュトゥルクリェには木の実が詰まっていて、デザートとして食べた。
 朝食時におじさんと世間話をしていたら、ブレッド湖に辿り着くのにavtovlakという電車に車を乗せて山越えをする方法を勧められた。車1台8euroくらいで、Most na Sočiモスト・ナ・ソーチからBohinjska Bistricaボヒンスカ・ビストリツァまで鉄道用のトンネルを利用して一気に抜けることができる。宿を出発する前にはおじさん自ら、霧がなければ見えるというブルダやカナル渓谷、ユリアン・アルプス、ソチャ渓谷、ツェルクノ連山、カニン山の方向を指さしながら説明してくれた。「ちょっとスロヴェニア語が分かっちゃってるんじゃない?」という自己満足と一緒に、宿を後にした。またゆっくり滞在してもいいな~。