(写真はドゥオーモ)
 標高32m人口1万人足らずの小さな町です。すっごくおおざっぱな印象ですが、ゴリツィアとかと比べると、よりイタリア(ヴェネツィア)色が濃い。城壁に囲まれた旧市街地は横幅が大分広くなったイゾンツォ川のすぐそばにあり、城壁の外には開放的な広場、と住みやすそうな歩いてどこでも行けるサイズの落ち着く町です。毎週日曜日の朝にはのみの市をやっていて、近辺の町から人が沢山訪れます。ちなみに町の名前グラディスカはイタリア語のgradisca?(いかがですか?)でなくスロウ゛ェニア語の「要塞」という言葉が起源だそうです。
 現在市庁舎となっているトッリアーニ館(palazzo Torriani)は1644から1705年にかけて建てられたそうで、パッラーディオっぽい特徴が見られるそうです。中には近代美術館があって、グラディスカを背景にした近代絵画が飾られています。隣には背の低いかわいい時計台やドゥオーモがあります。
 ヴェネツィア人が15世紀に築いたという「でっぷり」した要塞は、レオナルド・ダ・ヴィンチも設計段階で意見を求められたというもので、ハプスブルクの治世(1509-1918年)で改築され、現在グラディスカのシンボルとなっています。15世紀末に建造された城は部分的に残っており、リソルジメント期には監獄として使用されたという歴史があるそうです。
 おいしいサラミやプロシュットにビール(ワイン)を楽しめるMulin Vecio(osteria austriaca)に寄るのをお忘れなく!