久方ぶりにアメブロを開いたら、まあ、いろいろと変わっていて、隔世の感がありありですなあ。


そんなこんな、ご無沙汰していた時期にもいろいろあったわけですが、そんなことをいちいち触れていたら、どこから手をつけてよいのか分からぬので、今まで通りの文面で、しれっと、始めてしまおうということに決めた。


最近は古書に手を出す機会がめっきり減ったが、それでも印刷物のニオイからは離れることもできず、チラシやら、通販カタログでさえも、活字の調味料として、味わわせてもらっていたわけであります。


浅草十二階の近代版、東京スカイツリーなるもののお披露目近しという昨今、時代は変われど、高いものに憧れてか、つい昇りたくなる癖は変わらぬものである。この新ノッポタワー様に昇るためには、何日も予約で一杯というから恐れ入る。明治の御世に燦然と姿を現した旧ノッポタワーの浅草十二階は、関東大震災で、ものの見事に崩れ去り、あっという間にその姿を消したが、日本一の新ノッポタワーはどのような変貌をとげるのでありましょうか。後世にその記録を託しましょうぞ。



本日読み終えた本はこちら。戦争知らぬワタクシには軽々に語れぬ小説である。きな臭い現代だからこそ、心して読むべき作品と云える。


断作戦―戦争文学三部作〈1〉 (文春文庫)/古山 高麗雄

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