『続夫婦善哉』の原稿が発見された旨の記事を以前ブログに書いたが、その続きが今日の新聞に掲載されていた。それによると、改造社の創業家が保管し、総計7001枚にのぼる「改造」に掲載されていた原稿には、先の織田作之助の他に、横光利一や小林多喜二、幸田露伴など、執筆者90人にも及ぶものだということがわかったという。その中の直筆原稿には、小林多喜二「工場細胞」、幸田露伴「蒲生氏郷」の全編、横光利一「上海」の一部など、全部で236作品もの貴重な資料が含まれていたというのだ。なんだか研究者でもない小生のような単なる素人でもわくわくしてくるから不思議だ。原稿は現在、鹿児島県薩摩川内市の川内まごころ文学館に収蔵されているのだが、今年9月に翻刻・データ化されて雄松堂から刊行されるらしい。早くその全貌をこの手でみてみたいものである。


川内まごころ文学館


雄松堂書店