昼にラーメンでも喰おうかと思い、町をふらつく。この辺りは意外とラーメン激戦区で、有名処の店も幾つかある。豚骨スープのI堂に決める。腹ごしらえの前に、近くにある老舗古本屋へと足を向ける。目指すはワゴンに積まれている文庫本である。店内の商品は眼中にない。何故なら、和書、書画等の高額品が並ぶため、全く手が出ないからである。あはは。さて、気を取り直して、棚を拝見。すると、かなりの中公文庫が並んでいるではないか。初版の江馬務『日本妖怪変化史』(中公文庫)もある。すでに四冊ぐらいあるが、あまりの安さに手が出てしまう。今は再版したから手にはいるようになったが、ちょいと前は千円ぐらいの値を付けている店もかなりあった。偶然ではあるが、ぱらぱらめくると、吉行淳之介と関係する本が二冊もあった。まずは、和田誠の『3人がいっぱい①』(新潮文庫)。和田誠が描いた傑作人物イラストに、個性的な選者がその人物を寸評するというもの。その選者の一人に淳之介がいる。ちなみに解説も淳之介である。あとは、丸谷才一『遊び時間』(中公文庫)。ここでは『砂の上の植物群』と『暗室』についても触れている。室生犀星の『性に目覚める頃』と川端康成『新文章讀本』もすでに手元にあったが、普段気軽に読むものとして、ついでに買うことにした。あとは、今東光や遠藤周作などを少々。何だか飯を食う前から腹一杯になったのは気のせいではない。
本日の収穫
村松梢風『本朝画人傳 巻一』(中公文庫)100円
村松梢風『本朝画人傳 巻二』(中公文庫)100円
遠藤周作『人間のなかのX』(中公文庫)150円
丸谷才一『遊び時間』(中公文庫)200円
由水常雄『ガラスの道』(中公文庫)200円
江馬務『日本妖怪変化史』(中公文庫)120円
今東光『東光金蘭帖』(中公文庫)100円
和田誠『3人がいっぱい①』(新潮文庫)100円
川端康成『新文章讀本』(角川文庫・昭和三十年三版・緑帯付)80円
室生犀星『性に目覚める頃』(新潮文庫)100円