風呂から出て何の気なしにテレビをみれば、文豪の装丁に関する番組を放送しているではないか。いやしまったと思えども、すでに放送は中程に差し掛かっているようだ。荷風の『ぼく東綺譚』や谷崎潤一郎の『鍵』が映っている。つづいて八木福次郎氏登場。斎藤昌三翁の筍皮表紙の特装本を紹介している。欲しいっ。そして次は、なんと金沢の出版社、龜鳴屋さんだ。こだわりの特装本を数々制作されている希少な出版社だ。なんだか嬉しいねぃ。加賀染縮緬装の『稚児殺し 倉田啓明譎作集』の姿もみえる。それに限定三十三部特装本、伊藤人譽著『馬込の家 室生犀星断章』も。あの竹穂垣風貼函は勝井氏の奥方が作製されていたのかと感心する。ちなみに小生は普及版しか手元にないが、それでも十分凝った作りなのだ。それにしても番組録画を忘れて意気消沈。念のため番組HPを確認してみれば、嬉しいことに再放送の予定があることが判明!来週土曜日に放送予定なので見忘れた方には朗報だ。さてと、録画の準備しようっと。


テレビNHK総合テレビ 「美の壺」 File.26 文豪の装丁
  11月4日(土) 5:15~5:40

  http://www.nhk.or.jp/tsubo/