温泉大ちゃんの温泉マンダム道 -34ページ目

温泉大ちゃんの温泉マンダム道

全国各地を旅する温泉大ちゃんのブログです。
タイトルの「温泉マンダム道」とは、趣味である温泉巡り、マンホールカード収集、ダム巡り、道の駅巡りをギュッと縮めたものです。
う~んマンダム。

2日目 6月22日(金)晴れ

 

小田原駅 9:10発

2日目は今回の旅の目玉である箱根の秘湯、姥子温泉へ。

小田原駅からバスで約50分程。湯本から先はウネウネの山道を登って行く。

そういえば、この辺りは正月の箱根駅伝のコースにもなってるけど、

「よーこんな山道を走るよなぁ」って感心する。

 

 

姥子バス停 10:03着

ウネウネ山道で少し気持ち悪くなった頃、姥子に到着。

ここは標高約800m、黒タマゴでお馴染みの大涌谷の近くにある温泉地だけど、

バス停の周囲は店や民家、自販機は一切見当たらず、野鳥の声が響く森が広がる。

国際的な観光地箱根とは思えない静けさが漂う。この時点で秘湯ムード満点だ。

 

目的の温泉である姥子温泉『秀明館』はバス停から歩いて3分ほどの場所にある。

バス通りに写真に出てる小さな看板が1枚あるだけで、うっかりしてると通り過ぎて

しまいそうだ。温泉に通じる道を少し不安げに進むと、大正時代に建築された

という立派な木造の建物が現れる。これが『秀明館』である。

思わず「おぉぉ…」って口に出してしまう。

 

この『秀明館』はかつては湯治宿として営業しており、夏目漱石の『吾輩は猫である』

文中にも『あの姥子と云うのは山の中の一軒屋で、只温泉に入って飯を食う他に、

どうもこうも仕様のない不便さ』と書かれている。凄い歴史のある温泉だ。

 

しかし、数年前に箱根湯本の老舗日帰り温泉『天山湯治郷』に経営が移り、

現在は日帰り入浴だけを受付けてる。営業時間は10~17時(冬季は~16時)。

気になる入浴料は湯治部屋での休憩(4時間)込みで1人2500円or3100円

フラっと入浴するにはちょっと躊躇する値段である。今回は事前に知ってたので問題なし。

因みに15時以降は部屋での休憩無しで1800円で利用可能(貸しタオル付き)。

玄関に入って帳場で入浴を申し出て2500円の部屋を利用する。

 

案内された部屋は7畳半の和室

部屋にあるのはテーブルに座布団、ビーズクッション、お茶とポット、

んで浴衣と貸しタオル。テレビは無くて実に静かである。

エアコンも無いけど、ここは標高800mの地、窓を開ければ涼しい風が入ってくる。

浴衣に着替えてしばし一服。くどい様だけど、本当に静かだ。

 

部屋で一休みした後は、湯治部屋の奥にある岩風呂へ。

木造の立派な湯屋は脱衣所と一体型。一段低い所に二槽に分かれた石張りの湯船があって

湯船の正面には源泉が湧き出る大きな岩が鎮座している。注連縄が張られて何とも神々しい。

岩から染み出た源泉が湯船との間にある湯壺に溜まって湯船に注がれる仕組みらしいけど、

この日は湯量が少なく、揚水式の源泉を使用しているとの事。ともかく掛け湯して入浴。

 

湯は無色透明無臭の単純泉51℃。大涌谷が近い場所柄か、PH3の酸性の湯

成分に石膏やミョウバンを含んでるため古くから眼病に効果があるとされ、

足柄山の金太郎が眼のケガを治療をした伝説があるらしい。やや熱めの湯に浸かると

綿状の湯の花がチラホラ。源泉が湧く大きな岩を拝みながらの入浴は何となく

身が引き締まる気分になれる。

 

岩から湧き出す湯は雨量によって異なるそうで、雨が多い夏場はガンガンと溢れ出し、

逆に雨量が少なくなる冬場になると湯が止まる事もあるとか。調査によると10日間の

積算雨量が80~120㎜に達すると、その6日後から岩から自然湧出が始まるらしい。

大量掛け流しの湯に浸かりたかったら、大雨の1週間後ぐらいが狙い目だろうか?

 

湯上りは休憩室で山からの湧き水で喉を潤して、部屋でのんびりお昼ご飯

温泉には食堂や売店は無いのは知ってたので、昼食は小田原駅で買って来た

『小鯛の押し寿司&鯛めし』。ここは湯治目的の施設なので、酒類の持ち込みは

ダメだけど、休憩室の自販機でビール(エビスと黒生)が売ってるのは有難い。

 

飯食って読みかけの本を読みながらゴロゴロして、酔いが覚めたら再び入浴。

なんだかんだで、あっという間の4時間のプチ湯治。また喧騒に疲れたら来よう。

 

『秀明館』の敷地内には薬師堂や姥子堂、石仏などがある。

この辺りは、かつて山岳修験の霊場でもあったとか。温泉と霊場とで

ダブルの癒しを堪能できる。

 

 

姥子バス停 14:28発

バスでケーブルカーが出る早雲山へ。

姥子にはロープウェイの駅もあるけど、箱根のロープウェイは小さく、

カップルと相乗りになると気まずいのでバスで行く。運賃も安いし。

 

 

早雲山駅

早雲山でケーブルカーに乗り換え。駅の展望台からは大文字焼でお馴染みに

明神ヶ岳が一望できる。ケーブルカーは外国人観光客らで満杯。

さっきの姥子温泉の静けさとは対照的。

 

 

強羅駅  15:20頃

強羅駅で箱根登山鉄道に乗り換え。

この時期の登山電車の沿線にはアジサイが咲きまくり

観光客の目を楽しませてくれる。一年の中で一番良い時期かも。

夜はアジサイがライトアップされ、昼とは違った光景も楽しめるらしい。

 

 

塔ノ沢駅

せっかくなので、箱根湯本駅の隣にある塔ノ沢駅で途中下車。

この駅もアジサイが咲きまくり、ホームには銭洗い弁天が祀られている。

万馬券的中でもお願いしておきますか。

 

 

箱根湯本駅  16:10頃

箱根の中心部、箱根湯本駅で降りて、シメの温泉に行く。

駅構内や駅前の商店街は大勢の観光客で賑わってる。

お土産屋を物色。

 

 

奥湯本温泉『天山湯治郷』  16:20頃

シメの湯は夕飯を兼ねて奥湯本温泉『天山湯治郷』へ。

先程行った『秀明館』も経営してる老舗日帰り温泉で、今年で創業50周年

日本の日帰り温泉の基礎を築き上げたと言っても過言では無いだろうか。

 

自分もココは何度も訪れているお気に入り温泉の1つで、和風情緒の湯屋に

森に囲まれた露天風呂、んで源泉掛け流しの豊富な湯量は多くの人を魅了しただろう。

ただ、窯風呂(蒸し風呂)は昔の方が薬草の香りが良かった様な気がするが…

 

 

んで湯上りは館内の食事処でメザシの炙り焼きなどを肴に冷たい井戸水(孤独のグルメ風に)。

天山に因んで酒の名前も天山。佐賀県の地酒なのね。美味しかった。

 

 

程良く酔って少し休んだ後は、電車を乗り継いで埼玉へ帰宅。

1日で何ヶ所の温泉を巡るのもいいけど、たまには1つの温泉でじっくり休むのもイイもんだ。

むしろ歳のせいか、そっちの湯巡りの方が体に合いつつあるかも知れない。