ムギュッです。

今回は一次面接のつづきで、「志望動機」について考察します。

 

 

 

 

 

前回のあらすじ

 

ついに一次面接に挑んだムギュッだが、面接というものをよくわかっていなかった。面接官にチャンスをもらっても個性をアピールするでもなく、志望動機を聞かれても変な回答をしてしまい、爆笑されてしまう。自身が窮地にあることすら気づかずにボケっとしているムギュッに面接官は次々に質問を浴びせてくる。

 

 

 

志望動機を聞く理由

 

前回の記事のとおり、志望動機を聞かれて僕は奇妙な回答をしてしまったけど、そもそもなんで志望動機を聞くのでしょうか?これは僕の想像だけど、志望動機を確認すると以下が見えてくるのではないかと思います。

  1. その会社の仕事を正確にイメージしているか。
  2. その子がやりたいことと、会社の業務に大きなギャップがないか。
  3. そもそも労働意欲はあるか。

他にもちゃんと会社情報を調べてるとか話の筋が通っているかとか、細かいチェックが出来そうだけど、その人のやりたいことと不一致だと本人が不幸だし、採用してもすぐやめられたら会社も困ります。まずはそこを確認するんじゃないかな?

 

実際、入社試験の時点で入社後の業務を正しくイメージするのは無理だと思うけど、学生のやりたいことと業務がかけ離れているのはマズイです。

 

 

 

ムギュッの回答を検証

 

上記の目線でもう一度僕の回答を思い出すと、そんなに悪くないと思いませんか?前回の僕の主張を整理すると

  • 業務内容はどうでもいいです
  • プロジェクトというのをやってみたいだけです
  • この会社を選んだのはただの気まぐれです

でした。一見奇妙だけど、問題は無いです。だって僕は最初から何も具体的なイメージがないのだからギャップなんてありません。

 

隣の女の子達は大学でプログラム開発が楽しかったから、とか、その会社の技術力がどうだ、社風がどうだとか、なんかいろいろ言ってた記憶があるのだけど、これらはむしろダメです。

 

プログラムがしたいと言うけどあの会社でプログラム作ってる社員はほぼいないし、社風は決して良くないし、「技術力」に至っては全く参考にならない根拠です。自分から「私は見当違いの幻想を理由に御社を受けに来ました」と宣言してるようなものです。

 

 

 

学生の思い込み

 

最近 Twitter をきっかけに就活を頑張ってる学生さんの主張をいくつか見て、何か致命的な勘違いをしていると感じています。ブログのテーマに就活を選んだ理由は学生が勘違いする理由がすごく気になったからなんです。

 

学生が何を勘違いしているかについては、後に詳しく考察しようと思うけど、簡単に言えば以下の2点です。

  • 面接そのものに対する目的意識の歪み
  • 「正解」がどこかにあってそのとおり話せば受かると思い込んでいる

多くの学生はどこかに「凄い人」がいて、凄い人のフリが出来れば受かる、とか変な脅迫観念に縛られてわけのわからない主張を繰り返し、挙句、本来受かる面接で落ちてる。そう感じずにはいられません。

 

なんで僕がそう感じたかは続きを読めばわかってもらえるかと。

 

 

 

評価の分かれ目

 

志望動機について、僕の回答だとどのくらい強く入社を希望しているかが気になります。面接官は当然確認してきたけど、大学をやめることの困難さやそれによる圧倒的な経済損失(※ 補足説明参照)を説明して納得してもらえたようです。

 

志望動機の説明は一見すると僕だけアホみたいな回答で、女の子2名は将来政治家にでもなれそうなカッコイイ回答でした。でも彼女たちは細かい点を面接官につつかれてるうちに色々と勘違いや矛盾が出てきます。

 

彼女たちの説明を面接官と一緒に聞いていて「そこはなんで?」と僕が思うような場所はやはり面接官もツッコミます。彼女達はアドリブに弱くて説明を追加するたびに話がおかしくなっていき、本人も慌て始めます。面接官は彼女たちにプレッシャーをかけまいとニコニコしてたけど、あまりいい評価はしてないなと感じました。

 

 

補足説明

 

僕が数学の研究者となるためにかかったコストは膨大です。世界のトップにいるような数学者が莫大な時間を浪費して指導してくれたり、研究費用ももらいます。僕の場合、金額に換算すれば1億とか超えちゃうレベルです。それを辞めるというのは簡単にはいきません。

 

そもそも大学をやめた瞬間に奨学金の類に一斉に返済義務が発生して500万以上の借金になります。一般企業の給料は大学よりかなり安いし、仕事もキツイ。それでも行きたいという人間がやる気をゴチャゴチャアピールする必要はありません。

 

 

評価のポイント

 

まず、そもそも面接官が欲しがる人材はどういう人か考えましょう。当たり前だけど、これは「雇えば儲けてくれる人」でしょう。では、どういう人が儲けてくれるかというと「優秀で、頑張り屋で、会社をすぐやめない人」だと思います。

 

さて、次が大問題です。頑張り屋とやめないはいいとして、どういう人が「優秀」でしょう?多分ここで面接官と学生の認識が致命的にズレてます。学生の認識は「学歴がある、専門知識がある、活発である、論理的である、やる気がある」といったところでしょうか。もうちょっと突っ込んで「コミュニケーション力、リーダーシップ」とかも気にしてそうですね。

 

でも、例えば僕が面接官なら以下のような人を優秀と判断します。

 

  • 思考に偏りがない(最低条件)
  • 学習意欲が高い
  • 何か一芸にひーでてる
  • かわいい女の子である(これだけでも合格!)

 

後は思いつかないです。条件にマッチする人がいっぱいいたり、全然いなかったりしたら他の特徴を考慮するという感じです。上にあげた学生の認識との関係は

 

学歴、専門知識、活発 ⇒ これがよほど凄ければ「一芸」

論理的 ⇒ 「思考」に関連

やる気 ⇒ 「学習意欲」に関連(意味は全然違う)

 

といった関係でしょうか。もちろん面接官や会社によって違うだろうけど、大事なのは「答え」が複数あることです。例えば一芸はなんでもいいわけです。ロシア語ペラペラですとか、コンビニのバイトで毎月15万稼いでたとか、親が大金持ちとか、逆にメチャメチャ貧乏とか。

 

一番有利なのは学習意欲や専門知識が一芸と見なせるほど高い場合とかわいい女の子の場合だけど、実際そんな学生は少ないでしょう。

 

 

 

よくある誤解

 

最後に、ここまでに登場したワードについて、僕と学生のイメージがずれてそうなところをまとめます。

 

学歴 ⇒ 学歴は「頑張る子かも」という程度の意味しかありません。東大です、とか言うと酢ゲー頑張る子かも、とか、将来コネで使えるかも、みたいなのはあるけど、それほど重視しないです。

 

専門知識 ⇒ 学生の知識などたかがしれてます。あまり意味はありません。ちなみに、この会社で重視される知識は語学、情報系、簿記(会計)、経済、法律等です。コンピュータに知識はどうせ研修でやるからあまり重視しません。

 

活発 ⇒ ほぼ無意味です。ほっとくと一言もしゃべらない人でもプレゼンとかやらせれば喋るもんです。

 

論理的 ⇒ 常識的な会話ができればいいです。ちゃんと説明するのは難しいけどビジネスマンの基本といわれるロジカルシンキングというのはよほどバカでもすぐに習得できるものです。そして本当に論理的な人というのはメチャメチャ少ないと思います。

 

やる気 ⇒ 無意味です。なぜなら僕は入社式終了後にやる気がない新卒を見たことがないからです。

 

コミュニケーション力 ⇒ 重要です。でも口がうまい人のことではないです。会社は合コンと違い知識や技術がないと口が上手くても無意味です。口下手でいいから正確に価値のある情報をやりとりできることが大事です。

 

リーダーシップ ⇒ ほぼ無意味です。知識豊富で頭のいい社員は黙ってても周囲にリーダーに任命されるし、リーダーにしちゃえばちゃんとセオリー通り役割を果たします。

 

思考に偏りがない ⇒ 絶対条件です。会社でチームで働く以上最低限の常識を共有している必要があります。ここが弱い社員はいわゆる問題社員になります。悲しいことに大半の学生が偏ってるので面接官の腕が試されます。

 

学習意欲が高い ⇒ いわゆる成長力です。入社時点の能力差など問題ではないです。

 

 

今回はここまでです。

次回以降では、面接の続きの様子や、多様性、個性といったテーマを見ていきたいです。

 

 

つづく

 

 

 

次 回 予 告

 

やっと必勝法らしくなってきたこのシリーズ!

面接官はより深い、より奇妙な質問をぶつけてくる。

変な回答だらけのムギュッは何故合格できたのか!?

 

 

次回

おまいらの聞きたいことは

まるっとお見通しだ!

お楽しみに!

 

T○ICKかニャ・・・  

 

 

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