9-4、椅子には深く腰掛ける | ほぼほぼ日刊『萬田慎之介のマスコミ内定ブログ』

9-4、椅子には深く腰掛ける

椅子には深く腰掛ける

面接が始まると、まず椅子の横まで近づき、
簡単な自己紹介をして椅子に腰掛けるというパターンが多い。

そして多くの人はぴんと背筋を伸ばし、椅子には浅く腰掛けるのがマナーだと思っている。
浅く腰掛けるということはすぐにでも立ち上がることができるという状態である。

言い換えるとすぐにでも行動できる緊張した状態である。

このような状態を心理学では「覚醒水準が高い状態」と言う。
この行為は、興奮している状態を表し面接官に緊張していることを表明している状態と言っても良い。

特に、相手に比べて立場が弱く従順な状態でとる行為なので、面接でこの状態をとることは良くない。


緊張している雰囲気というのは相手である面接官にも伝播し、
コミュニケーションがとりにくい状態を自ら作り出してしまう。

些細なことであるが、この行為をとらないことは面接を進める上で重要なことである。

役職の高い人をイメージして欲しい。
安定感のある重厚な椅子に、どっかりと腰を下ろしている姿を想像できないだろうか。

このイメージの通りで、深く座っている状態は、
リラックスしていて緊張が緩んでいる状態を伝える行為である。

つまり「覚醒水準が低い状態」である。

筆者が好きな映画でアカデミー賞も受賞したゴッドファーザーという映画がある。

主人公はコルレオーネファミリーというマフィアのボスなのだが、
彼は椅子に腰掛けるとき、とてもゆっくりとした動作で深く腰掛ける。

この動きは回りに立っている部下に威厳と自信を与える行動に映る。
映画の中で、椅子取りゲームのように、早い動作で腰掛ける場面は一度もない。

これは、覚醒状態が低い状態を自ら演出しているものと考えられる。

最高の面接をするには、まずは話しやすい空気を作る必要がある。
「場」を作る作業である。

良く小学校の先生が「遠足は家に帰るまでですよ。気をつけなさい。」という話をするが、「面接は椅子に座る瞬間」からその後の成果を大きく左右してしまう。当然のように浅く座ってしまっては、良い結果が生まれない。

面接官が椅子に浅く腰掛けている場合も、自分が深く腰掛けることで安心感を与えることにつながる。

この場合、作り上げた雰囲気に乗じて面接官自身を椅子に深く座らせることにつながるのである。

面接官は面接ごとに変わる場合が多いので、初対面での会話ということになる。

緊張するのはあたりまえ。
敵地に乗り込んでもどっしりと構え、あらゆる角度から飛んでくる質問にじっくり答えるのが最高の面接である。

面接官に自信のある態度を見せつけるように心がけたい。