[J2リーグ第3節]ツェーゲン金沢vs町田ゼルビア | シティなび

シティなび

マンチェスターシティサポ歴19年目突入の(2002~2003シーズンから)戦術ヲタ
マンチェスターシティやイングランド代表のブログ中心に更新しますのでよろしくお願いします


2023J2リーグ第3節

ツェーゲン金沢1−2町田ゼルビア


町田のSYSTEM


選手交代:エリキ→荒木、高江→稲葉、高橋→沼田、デューク→黒川、平河→深津


得点者:11分平河、90分+1荒木


金沢のSYSTEM


選手交代:奥田→石原、加藤→嶋田、レオナルド→小島、毛利→小野原、ジェフェルソン→杉浦


得点者:90分+9林


前節の草津戦からの変更点は2つ。まず右CBにグティエレスを起用してきたのと左右SHを逆へと変えてきたこと。町田の試合を見たのは今季からでまだ3試合しかチェックしてないのでプレイヤーの特徴はあまり把握できていないがSHの利き足を調べたら右の高橋は左利きで左の平河は右利きってことと言うことで左右サイドに利き足でない逆足を置いているということはより攻撃的にカットインから得点に繋げようとしている意図が感じられる。左サイドの平河が決めた先制点は黒田監督の起用が当たったのと平河へラストパスを出したボランチの下田がボックスまで攻め上がった為攻撃に奥行きをもたらした。

町田の攻撃の形は縦に速い仕掛け、サイド攻撃、ロングボール。CFデュークがロングボールを頭で落とすとサポートに入るエリキが受ける2トップの関係性が良くてデュークとエリキの距離を近くに置く黒田監督の起用法は当たっている。考えとしてはデュークがポストプレーをこなしエリキが裏抜けという2トップの典型的なメカニズムを取り入れている。開幕節のようなエリキを左サイドに張らすスタート位置であればデュークとの距離が遠くなるので2トップの関係性で崩すのは難しくなる。デュークは中央で起点になる落としもあるがサイドに流れてロングボールを呼び込む動き出しと位置取りでも起点となれる。サイドに流れてポストプレーをこなす狙いは流動性を高める、上背がないSBと競り合うことでマイボールにし攻撃の起点を作る。


町田の攻撃はロングボールをデュークが落として衛生的に動き回るエリキが裏で受ける形がある、両サイドからも右の高橋、左の平河が突破口を開く。右SB奥山と左SB翁長も攻撃的だし前線4枚とSBの絡み+ボランチ1枚の攻撃参加で攻撃に幅と深さ、奥行きをもたらすので守備意識が強いだけでなく攻撃的なチームとも言える。上手くハマればJ2屈指の攻撃力だろう。町田の幅と深さの作り方は右サイドからフィニッシュに繋げる場合右SB奥山が幅を取る為に高い位置に攻め上がってボールを引き出すとラインを押し下げさせる。ここで深さを作れる。すると斜め後ろでサポートに入る高江が奥山からの戻しパスをフリーで受けてクロスを入れボックスのデュークがフィニッシュする。2点目は右サイドを起点に生まれている。

次はボランチの関係性。ビルドアップ時右SB奥山を押し上げてボランチの高江を右に落とす可変式3バックとなる。金沢は守備時442ゾーンを組むので2トップに対して3バックなので町田は3vs2の数的優位を作れるが金沢の狙いはハイプレスよりミドルプレス。町田はボランチが縦関係となり下田が中央1枚なので狙い撃ちされてボールを奪われカウンターを食らう。ここマンチェスターシティならSBを内側に絞らせてボールの出口を作るが中央にボランチ1枚であればプレスをかけられ狙われる。

守備面では全体的に守備意識が高く縦パスに対して食いつき2枚目がプレスをかけ挟み込む。前線守備は424で金沢はショートパスを繋ぐリスクを避けてロングボールを多用する。単調なロングボールが多く2トップの関係性も林に当てるがジェフェルソンは予測して動き出したりしないので町田は守りやすかった思う。1失点はしたが町田の守備は固い。ただ懸念されるのはサイドからのクロスの対応、攻撃面では速く繋ぐ為に闇雲に長いボールを蹴る攻め急ぐこともあるとこ。


そんな感じで町田2連勝

黒田監督のやりたいサッカーが見えてきた感じ。

次は第4節水戸ホーリーホックのレポを更新する。