[親善試合]マンチェスターシティvsバーンズリー | シティなび

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親善試合(8月1日)

マンチェスターシティ4−0バーンズリー


シティのSYSTEM


選手交代:ルベン・ディアス→サンドレル、エドジー→ロジャース、パルマー→ギュンドアン、ナイト→モレノ、フェルナンジーニョ→クラウディオ・ゴメス、メンディ→ジンチェンコ、マフレズ→パトリック・ロバーツ、マカティー→ポソ、カンセロ→コウト、アケ→バーンズ


得点者:23分エドジー、30分ナイト、34分マフレズ、68分アケ


バーンズリーのSYSTEM


選手交代:オダーアー→ウィリアムズ、パーマー→ベンソン、厶ーン→シビック、ブリテン→ミラー、モリス→トンプソン、フリーザー→リッツマイア


EURO出場組が徐々に戻ってくる。先日のプライトン戦ではルベン・ディアス、アケがスタメンだったがこの試合からギュンドアン、ジンチェンコがベンチ入りしている。相手は2部リーグに相当するチーム。この試合もネットで観戦。


で、試合だがシティはビルドアップ時ポジション修正を頻繁に行う。左SBメンディが中盤インサイドへと絞るとCBルベン・ディアス、アケが左右に開き中央からGKステッフェンがビルドアップのフォローに加わる、また左アケ、中ルベン・ディアスだと右にカンセロが下りて可変的3バックとなる。こういう風にビルドアップ時の陣形は2通り以上あるのだがビルドアップ時は左右CBにGKステッフェンや右SBカンセロが加わって2から3枚にしていた。これは数的優位とボールを運ぶスペースを作る為でありバーンズリーの前線から守備にかける枚数は3枚で前線3枚でハイプレスをかけるというよりアンカーのフェルナンジーニョへのパスコースを消す守備スタンスのようだが左右CBの間からボールを受けるGKステッフェンにはマンツーは付かないのでここでフリーマンとなる。そこでステッフェンに前線1枚がプレスをかけにくるとアンカーのフェルナンジーニョへと縦パスを付ける。ここでバーンズリーの前線のもう1枚がフェルナンジーニョへと寄せにくると次は左CBアケがフリーとなりボールを前へとボールを運べるようになるのだ。つまりシティは左右に開く2CBにGKとアンカーが縦関係で加わることでビルドアップ時菱形を結成し4vs3の数的優位を作る。そして2つのレーンを合せると3vs2の数的優位を作れているのでGKからアンカーへと縦パスを差し込むことでプレスを2枚引っ張れるから横のレーンのCBが空くというわけである。

ポイントはSBのポジショニング。右SBカンセロはインサイドに絞って偽SBとなったり右タッチライン際に開いてビルドアップの出口を作る位置取りをするがバーンズリーの前線3枚はスライドをあまりしないのでカンセロは右に開いてフリーでボールを受けれる。カンセロが前にボールを運ぶと左SHが寄せにくるのでそうなると前方の右SHマフレズへのパスコースが空く。逆にカンセロ、メンディの両SBがインサイドに絞ってアンカーのフェルナンジーニョと3センターを結成すると前線3枚をピン留めできているのでGKと左右に開く2CBのファーストラインのとこでフリーな状況を作れる。この時は6vs3の数的優位がピッチ上に展開できているわけなのだ。

後半はバーンズリーは3点リードされてるからかそれともルベン・ディアスが交代したからかプレスの強度を強め前からプレスをかけにきていた。


親善試合2試合を見て変化したのは左SBメンディ。昨シーズンまでだと大外レーンに張って縦の仕掛けからのクロスの形が殆どだったが親善試合では中盤インサイドに絞る位置取りが多く左サイドは左SHエドジーが幅を取っていた。ゲームメイク力が乏しいメンディはドリブルで中盤を突破しボールロストしてカウンターを食らってしまう悪循環に陥る。メンディは戦術理解力に欠けるので偽SBを担うのは難しいところ。

シティの攻撃面ではサイドからの崩しが多く前半の3点は全てサイドから。先制点はCBルベン・ディアスのロングボールから最終ライン裏へと抜け出した右マフレズが低いクロスを入れると逆サイからファーへ入ってきたエドジーが決める。2点目はカンセロが右サイドに張るマフレズとのリターンからハーフスペースへ全速力で抜けれると逆サイへ低いクロスを入れこれをファーのナイトが決める。3点目は左サイド。左サイドでパスを引き出したエドジーが一度後ろへと戻すとメンディがアーリークロス。これを逆サイからファーへと入ってきたマフレズがダイレクトで決める。先制点や先日の親善試合プレストン戦見ても分かる通り最終ラインから入れる一本のロングボールを右サイドから抜け出る攻撃を使う。相手の最終ライン裏を抜ければ攻撃がスピードアップする。そして逆サイからPAに入ってクロスを合わせる得点の形を徹底している。それが1点目と3点目である。4点目はマフレズのサイドチェンジをPA左に入ってきたロジャースが落としアケが決めている。この得点の形は昨シーズンから見られている。

前線はトップチー厶の試合出場の経験が乏しい若手中心でしかも線が細いのでフィジカルに押しやられることもあるしフィニッシュ精度にもう1つのとこあるが左サイドの18歳エドジーは瞬発力、突破力あるし決定力もありそうで楽しみな存在だ。ちなみに右はマフレズのタメからパルマーが外に流れてボールを引き出したりとこのパルマーって若手もポテンシャル高い。

そしてEURO出場組ギュンドアン、ジンチェンコのレギュラークラスが後半途中から出場。ジンチェンコは落ち着いている。視野を確保しながらワンタッチで叩く、左から中へと入り攻撃の組み立てを担う。ジンチェンコが中へと入るとギュンドアンが左SBの位置に下りてビルドアップの出口を作るメカニズム。


そんな感じで親善試合2連勝

エドジーやパルマーなどの若手も見れて良かった思う。

次はブラックプールとの親善試合のレポを更新する。