[Uー21欧州選手権]イングランドvsフランス | シティなび

シティなび

マンチェスターシティサポ歴19年目突入の(2002~2003シーズンから)戦術ヲタ
マンチェスターシティやイングランド代表のブログ中心に更新しますのでよろしくお願いします






UEFA  Uー21欧州選手権~東京五輪最終予選~
Group C
イングランド1ー2フランス

イングランドのSYSTEM
ーーーーーソランケーーーー
セセニョンーーーーーーーグレイ
ーーーフォーデン マディソン
ーーーーーチャウドゥリーーーー
ダシルバ クラーク=ソルター トモリ ワンビサカ
ーーーーーーヘンダーソンーーーーー

選手交代:ソランケ→マウント、セセニョン→カルヴァート=ルーイン、グレイ→エイブラハム

得点者:54分フォーデン

2019年のUー21EUROはイタリア&サンマリノの共同開催。五輪はベスト4まで出場権が与えられるがイングランドはベスト4に入ったとしても五輪への出場資格がない。

ポゼッションはイングランドでフランスは守備的に構える展開。
このUー21のイングランドを初めて見たがSYSTEMは4123で守備時は4141。攻撃は序盤は縦ポンを多用している印象を受けた。ただ最終ラインから縦に放り込むのではなくビルドアップ時は両SBを高い位置へと押し上げ2バック状態となり攻撃の組み立てに参加する為に最終ライン付近まで下りてくる中盤インサイドのフォーデン、マディソン&アンカーのチャウドゥリーと2CBでショートパスを回しておき前線のソランキや2列目がタイミングよく裏へ抜ける動きをすると縦にロングボールを入れる。イングランドは3トップの裏抜けを頻繁に使っていたがフランスは守備時451の3ラインがコンパクトでラインが高かったのでロングボールからの裏抜け狙いだったんでしょう。こう中盤を省略した長いボールを入れることで深さを作れコンパクトなライン間を間延びさせることもできる。縦に長いボールを入れるだけでなく対角線にロングフィードを入れたりとロングパスも多彩。フランスは守備時コンパクトな451で中盤でボールを奪えばショートカウンターって狙いが表れていたが1トップなのでプレスをかからずイングランドは最終ラインからパスを回せていた。なので試合途中からフランスは守備時442に変え2トップとなったことで前線からプレスをかけてイングランドのビルドアップを防ぎにいっていた。
イングランドの攻撃は多彩で縦ポンだけでなくショートパスを回して崩せる。この縦ポンとショートパスの使い分けも良くフランスがライン高く設定すると縦ポンを狙い少し引いて守備ブロックを作るとショートパスと個人突破も織り交ぜて崩す。イングランドの位置取りとアタッキングメカニズムは両WGセセニョン、グレイがサイドから中へと絞ってサイドにスペースを空けるのでそこにSBが高い位置に張ってパス回しに加わる。中盤インサイドのフォーデン、マディソンは上下動し自陣に下がってビルドアップのフォローやライン間(DF~MF)のスペースに侵入してパスを引き出す動きをする。選手間の距離感も良いからテンポの良いパス回しができる。先制点はフォーデンの個人技によるもの。フランスはイングランドに押し込まれていたが4+5の守備ブロックは距離感が良くソリッドでパスを中盤で奪いカウンターの狙いがあるからフォーデンは個人突破で守備網を打開した。
イングランドの守備もソリッドだった。守備時4141SYSTEMとなりライン間の距離感もコンパクトでスライドもできていた。中央のボールホルダーには近いゾーンの守備者が中を切ってサイドへと追い出しそのサイドもコンパクトな距離感でゾーンを組んで数的同数以上で守っていた。アンカーのチャウドゥリーの両脇が空く難点があるがそこはSBが前に出てスペースを潰すとWGが前に出たSBの位置まで引いてカバーしていた。
守備は堅守だったがだがアンカーのチャウドゥリーの退場で流れがフランスに傾く。一人少ないイングランドは4+5の守備ブロックを敷いて前線に人がいない状態。この1点を守りきろうとしてたんだと思う。そしてスピードのあるカルヴァート=ルーインを交代出場させ奪えばカウンター狙い。これしかなかった。だが裏を返せばカルヴァート=ルーインは消えていてカウンターもフォーデンの個人技頼みだった。試合終了間際に2失点してしまい万事休す…

この試合気になったのは両SBとトップのソランケ。右SBワンビサカはパスミスが少なくなくボール奪われカウンターを食らうこともあった。
左SBダシルバは攻撃面では幅を取れるが守備面では軽さもあり1失点目はポジショニングが悪かったのも原因。
あとトップのソランケは裏へ抜け出す動きは良い思うが足元でボールを収められない感じ。決定的チャンスもシュートを決めれなかったがあすこを決めないと所属チームのボーンマスやリバプールでもレギュラー掴むのは厳しい。

そんな感じでグループリーグ第1節終了後の順位
首位ルーマニア  勝点3
2位フランス    勝点3
3位イングランド  勝点0
4位クロアチア   勝点0

次節はクロアチアを4ー1で撃破したルーマニアと対戦。次節アンカーのチャウドゥリー出場停止はイングランドにとって痛い。