現在リーグアン4位、そしてCLベスト8と躍進を続けるASモナコ。躍進の1番の立役者はポルトガル代表MFジョアン・モウチーニョ(28)と言ってもいいだろう。

しかし、このモナコの司令塔が今年の夏にチームを離れる可能性は低くない。冬にもクラブに移籍志願したが、高額な移籍金がネックとなり結局残留という形になった。今夏に獲得が噂されるのは、アーセナルやリバプールなどのプレミア方面や、ポルト時代の恩師アンドレ・ビラス・ボアス率いるゼニトが有力候補だろう。ビラスボアスはトットナムを率いていた時もポルトからモウチーニョの引き抜きを狙っていたものの、破談に終わった。
なぜ、モウチーニョはCLベスト8に進み、リーグアン4位と現在好調のチームから移籍志願を繰り返すのだろう?やはり昨夏にハメス・ロドリゲス、ラダメル・ファルカオの2大エースが抜けたショックと、度々クラブに主力選手の獲得を進言しながら見捨てられた形となったクラブへの失望が大きな要因だろう。
チームの司令塔のモチベーションの低下は、序盤のチームの成績に大きく響くこととなる。正確性を欠いたパス、帰陣の遅さが目立ち、リーグ9節を終わって13位と、昨季2位だったチームは大きく低迷し、このままモナコはネガティブな話題が絶えないだろうと思われた。しかし、このチームの司令塔に本来の自信を取り戻させ、チームを上昇気流に乗せたのは前回のブログにも記した一人のポルトガル人監督。そう、レオナルド・ジャルディムだ。

同じポルトガル人ということもあり、ピッチ内外でチームをまとめるモウチーニョの言うこと(愚痴も多少)を素直に聞き入れ、若いチームにハードワークを課し、負けないチームへと生まれ変わらせた。
モウチーニョのパフォーマンスも徐々に回復し、持ち味である密集地帯を苦にしないドリブル突破に正確なラストパス、労を惜しまない献身的な守備。前半戦の終盤はこれらすべてが完璧だったと言えるだろう。グループ突破が懸ったゼニト戦、南仏対決となったマルセイユ戦で連勝。年をまたいで8試合連続無失点という記録を打ち立てるなど、チームは完全に自信を取り戻したのだ。
CLベスト8の相手はイタリア王者ユベントス。現在、セリエAを独走する難敵だ。下馬評は低いながらも、決して勝てない相手ではないはず。リーグ戦に目を向ければ、他のチームと1試合消化が少ないながら、来季のCL圏まで4差と迫っている。この過密日程をうまく乗り切れるか、そして司令塔である背番号8番の出来が今後のモナコを大きく左右するだろう。
では、もしクラブが夏にモウチーニョを放出する決断をしたらどうしよう。筆者である私がモウチーニョの後継者として推したい選手がいる。 ポルトガルU-21代表MFベルナルド・シウバ(20)だ

今冬、ベンフィカから2019年6月までの契約、約21億円という移籍金で(20歳の若手にしては破格だが)モナコに加入し、現在リーグ戦23試合に出場と徐々に才能を開花させている。元々はウィンガーの選手だったが、ベンフィカ時代にジェズス監督からインサイドハーフにコンバートされた。タイプはモウチーニョとよく似ており、ドリブル突破を武器に華麗な足技を兼ね備えているのが魅力。そして精密なラストパスも目を見張るものがある。昨日もポルトガルU21代表として先発出場し、持ち前の視野の広さから繰り出される正確なパスで何度もチャンスを作っていた。

いつか、この2人が揃ってポルトガル代表の中盤を担う日が来るだろう。前任のパウロ・ベントとは違い、監督のフェルナンド・サントスはリカルド・クアレスマやリカルド・カルバーリョなどピークを過ぎたと言われるベテランを多く呼んでいるため中々チャンスは巡って来ないかもしれないが、結果は自ずとついてくるはずだ。
~ポルトガルU-21試合結果~
ポルトガルU-21 0-0 デンマークU-21







