10月になりました
気が付けば公園の彼岸花も満開
まだまだ先かと思っていた
牧野邦夫の生誕100年を記念した展覧会
美術館「えき」KYOTOでの開催まであと10日
大正14年に生まれた牧野
昭和61年に惜しまれつつこの世を去った
まさに昭和に生きた画家
いつか 時代がもっともっと経って
昭和の有名な画家の一人になっていたら
嬉しいです
牧野邦夫が生涯描き続けたのは人間
なかでも自画像の多さは知る人ぞ知る事実
たくさんある自画像の中の一つに
『新幹線の自画像』という作品があります
京都の展覧会情報が出された時に描いたブログ
にもありますが
1983年3月 これから春が始まろうとする季節
牧野たちは東京から京都行の新幹線へ乗った
見ず知らずの未開の土地 京都へと
新幹線の中で見た景色を後に描いた作品
新幹線の中から見えた富士山は
上のほうに雲が少しかかり
あとは裾野まできれいに晴れていたそうです
顔色悪いけれど大丈夫?と
思ってしまいましたが・・・
緊張の中にも頑張るぞ!という決意も
垣間見えるような気もしました
私も京都へ向かう際には
必ずと言って富士山を探してしまいます
生まれも育ちも小田原なので
富士山はいつも見ていたはずなのですが
やはり富士山が見えるとラッキーと思う
それだけ日本人の心の中には
日本の象徴 富士山があるのでしょう
2年間の京都在住時に千穂さんは
東京へ私用で何度か一人で戻ることがあり
毎回新幹線まで牧野が見送ってくれていたそうで
新幹線に乗るとすぐにでも
牧野のいる京都に戻りたくなっていたとのこと
今回の展覧会も何度か
京都と東京の行き来をするはずなので
そんな思い出もきっと蘇ってくるのでしょう
時間があれば
またそんな話もゆっくり聞いてみたい
千穂さんは 今回の京都-東京の行き来
かなりの負担が体にのしかかってくると思うので
無理なく無事に完走できるよう祈るばかり
牧野の描く自画像は
内面を見透かされているような
吸い込まれそうな目が特徴
今回の出品作品はまだ不明ですが
是非 ご自身の目でお確かめください
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