久しぶりに刺激的な番組を見たのでちょっと感想を。

普段テレビはほとんど見ないのですが、たまたま見ていたBS日テレで、経団連初の女性役員に就任されたという吉田晴乃さんのお話しがとても興味深くて、つい引き込まれてしまいました。

30分以上集中してテレビ見たの久々、笑


彼女には1人娘さんがいるとのことですが、どちらかというと子育てよりも仕事を優先して、世界を渡りあるいてきたというバリバリのキャリアウーマン。

娘さんに寂しい思いをさせたことは数知れずあるとのこと。

でも今の彼女の使命は、そんな経験を経たからこそ、娘さんへの罪滅ぼしの意味も込めて、そんな思いをせずとも女性が活躍しやすい社会を作ることなんだそうです。

なんて心強い!!!

確かに今の日本の社会では、まだまだ家族を犠牲にしての長時間労働が美徳とされている傾向が根強く残っていて、特に労働時間に制約のある子供を持つ女性のキャリアパスは非常に描きづらいのが現実。

そもそも男性含めその長時間労働の意識自体を改革しなければ、女性が活躍しやすい社会なんてやって来ないでしょう。。


各企業が来たる労働力の減少に備えて、女性の活躍を積極的に推進し始めているのは肌で感じているものの、現場ではまだまだ馴染んでない場面も多々あって、上司もどう扱えばいいのか分からない、自分も今後どうなりたいのか描けない、というループに陥っているのが本当の現実のような気がします。

そしてそうこうしているうちに家庭との両立が難しくなって、泣く泣く辞めてしまうというのが悲しいけれどよく聞くパターン。。

仕事を続けている人も、割り切りという言葉を使ってなんとか自分と折り合いをつけながら、でも仕事と家庭の間で大きな葛藤を抱えながらギリギリのところで両立をしていて。


そもそも男性は一生働き続ける選択しかないわけで、一方で女性は仕事以外にも結婚や出産などのターニングポイントを迎えるわけで、それぞれ前提条件の異なっている中でみんなの意識改革を行うというのは正直まだまだ遠い未来の気が、、、


なので、世の中の流れが変わるのを待つと同時に、女性自身も自分のキャリアパスについて真剣に向き合って、自分自身で働きやすい環境を作っていかないといけないんだろうな~とも思いました。

よく会社の若い女性総合職から相談を受けるときアドバイスするのは、やはり専門性を持った方が会社で生きやすいよ、ということ。

それは資格を取るとか取らないとかじゃなくて、やはり出産とか旦那さんの転勤とかで、どうしてもキャリア中断が伴ってしまう女性にとって、与えられた仕事の中で何か専門的分野を持って突き進んでいた方が、のちに復帰もしやすいしキャリアビジョンも描きやすいと思うのです。


あと、吉田さんがおっしゃってて納得したのは、子育てこそものすごい経験だと。

そこで得られるタイムマネージメント力、リスクマネージメント力、セルフコントロール力などは、社会に復帰したときものすごい力になってくれるとのこと。

子育て中はどうしても社会から切り離されて自分だけ成長していない気持ちになってしまうけど、そんな能力を養えていると思えば気持ちも楽になる気がします。



最近つくづく思うのが、女性の人生設計で一番大事なのは、『逆算』なのではないかな、と。

⚫︎⚫︎歳までに⚫︎⚫︎すると決めたら、あとは逆算して、⚫︎⚫︎歳までに結婚するとか、⚫︎⚫︎歳までに出産するとか。

もちろん人生はうまくいかないことの連続なので、計画してもその通りにいかないこともあるけれど、後先考えず前に前に進んでいくというよりは、少し遠い未来の自分を設定して、そのために今何をすべきか逆算して考えていく方が社会で生きる女性には馴染んでいるのではないかなと思うのです。

もともと計画魔の私が、大学生の頃、資格を取ろうと決めたのは、30代の自分をなんとなく想像して、子供を産んでも仕事を続けやすい環境を自分に作ってあげたかったというのが最も大きな理由。

私はその頃ある大切な人からの助言で、女性は特に子供を持てば社会で生き抜きづらくなること、手に職を持つことが将来の財産となることを知ることができ今に至ります。

今となればその助言にものすごく感謝。


まだまだ先だけれど、自分の娘たちにも女性の生き方についてしっかり伝えていこうと思います。