とうとう日経平均株価が10,000円台を割り、日本でも生命保険会社が破綻したり、アメリカの不況がどんどん日本にも浸食してきています
さらには不動産バブルがウソだったかように、不動産リートが民事再生法を申請したり、あらゆる業界で悲鳴が聞こえてきています
私も不動産ファンドや証券など金融関係の仕事もしてきましたが、こういう世界って何か目に見えるものではないので、いつも『バーチャルな世界にいるなぁ・・。』という感覚でした。
例えば、実際に消費者の手に渡る商品を作るとか、サービスを提供するとか、目に見えるモノを作り上げるのとは全く逆の感覚。
だからこれから始まりつつある金融不安って、目には見えないからあまり実感がわかなかったのですが、実際に大きい企業が破綻するニュースを見て初めて『これは日本経済やばいぞ・・・』と今さら不安になってきたりしています
こうやって経済が衰退して企業の経営が危なくなると、税理士業界には増える仕事があります。
(ホントは増えるのはよくないことなんだけど。。)
それが『会社の再生』という仕事です。
会社によっては実際に破綻してしまう会社もあれば、再生までこぎつけられる会社もあります
会社の経営が危なくなったら、まず弁護士・会計士・税理士など専門家がチームを組んで、実際に危ないのかどうか会社の中に入って調査します。
その結果次第で、破綻の道を選ぶのか、再生の道を選ぶのか、他の会社に吸収してもらうのか、など経営者に判断してもらうのです。
調査する側も、『なんとかこの会社を再生する方法はないだろうか。』という想いでみんな必死です。
1つの会社が破綻するというのは、本当に本当に大変なことです。
一生懸命働いてきた従業員、支えてきた家族、会社を信じて投資した株主、みんなが無念で悲しい思いをしてしまいます。
そして、今の経済状態では、それは他人事ではなくなってしまっています。
どうかこれ以上、破綻する会社が増えませんように・・・。