たまにはマネーのお話を・・・
のリクエストにお答えして
ある日、お友達が『なんかさ~、突然マンション名が変わるって通知が来てさ、さらに家賃の振込先も変わっちゃったんだよね』と話してました。
ふむふむ、そんなこともあるでしょう
これは、私が前の会社にいた時、仕事の半分を占めていたいわゆる『不動産証券化』に大きく関係しているのかも
(もちろんそうではない場合も多くありますよ。)
実は、わりと大きくて目立つマンション(タワーマンションは特に!)は、『ファンド』という仕組みのもと運営されているケースが多々あるんです。
どういう仕組みかというと・・・
とある不動産会社が、マンションを建てるためにファンドというペーパーカンパニーを作ります。
もちろんマンションを建てるには何億というお金が必要
そこで、銀行からローンするほかに、投資家から出資をしてもらいます。
ファンドにたくさんのお金が集まったらマンション建築します。
マンションが建って、人が住んで、家賃収入が発生したら、これを投資家に配当します。
もしお住まいのマンションがファンドに入っていたら、皆さんが払ってる家賃はこんな仕組みになってるんですよ~
自分の払う家賃が自分の知らないところでこ~んな仕組みになっているかと思うと、なんか不思議ですよね
こうやって不動産を市場で投資したり、証券みたいな仕組みにしているので『不動産証券化』といいます。
例えばそこまで大きくないマンションであっても、立地がいいとか常に満室とか人気のマンションは、意外とこの仕組みになっていることも多いんです
で、マンション名が変わるのは、このマンションがいい値段で売れそうになったら、他のファンドに売ってしまうからなんです
で、他のファンドはまたそのマンションの運用を始めて、そのファンドに出資してくれた投資家に家賃を配当します。
その繰り返し・・・
その配当金額を計算するのがわれわれ税理士の仕事で、額がハンパじゃないので、いつもビクビクしてたなぁ~
最近は、アメリカ経済の不況で、海外の投資家があまり出資してくれなくなったみたいです
なので、計画してたのにお金が集まらなくて途中でおじゃんになることが続いているとか
こういう仕事をやっていたせいか、新しいビルを見るのが大好きで異様に興味しんしん
これは、青山の交差点に建設中のあのビル
いや~相当家賃高いだろうし、これに出資した投資家は相当もうかるんじゃないかしら
ちょっとしたマネー小話でしたっ