忘れ物をして、仕事の途中に家に戻った。重大な忘れ物であったため、管理職の許可を得て45分の休憩時間に慌てて行ってきた。
戻ってきたら、少々時間の余裕もあったので、コーヒーでもいただこうかと食器棚のドアを開いてみて驚いた。
私のコーヒーカップが、トレイ?お盆?から外されて、しかも斜めになった状態で雑に置かれていたのだ。その様子の画像も撮影したが、心荒むので掲載はしないでおく。
私はいつも持参のドリンクを飲んでいたが、最近になってその様子を見た管理職から「親睦会費も払っているし、本務者なんだから、ここにある(親睦会費で共同購入した)飲み物もどんどん飲んでくださいね。」と言われ、それならばと、長年にわたり様々な職場で愛用してきたコーヒーカップを持参して、指定の場所に置かせてもらったのだ。
人が多い職場で、カップ置き場が狭いということもあり、悪気は無いのだと思う。私は何気なく空いている場所にカップを置いたが、その後に自分のカップを置きにきた職員が見慣れないカップに気付いて、それを外に押し出して自分のモノを置いたのだと思われる。なんだこれは?というリアクションが、目に浮かぶようである。置き場所を誰も指定してくれないし、どのように割り振られているのかも私には分からないので、私としては空いているところに置かせてもらうしかなかったのだ。
実は、そういったことが3度続き、それでも私は我慢をしていたが、今回の様態があまりにもひどすぎて、追い出されたカップがとても哀れに思われたので、私はそれを自分のロッカーに引き上げた。週に3回しか来ない私を非常勤職員だと勘違いしている正規職員が多いのかもしれないが、そうだったとしても、日頃からお世話になっているそういう方々が、職員の親睦会費で共同購入したお茶や紅茶やコーヒー等を飲んだとしたって構わないし、お礼の気持ちでお茶などを出すことは日常的にもある風景のはずである。
私は、自分が管理職だったときには、お金を出してない人は共同購入した飲み物を飲むなという原則論を言う職員には、感謝の気持ちを他に表す場がないから、飲み物を時々はご馳走したと考えればいいのではないかと指導すると共に、ポケットマネーでお茶の葉やドリップコーヒーの豆等を盛んに購入し、寄付もしてきた。そして、私が用意した飲み物は誰が飲んでもいいのですよ、と訴えてきた。
ちなみに、来客に出すお茶の葉は、親睦会費とは別の正規の予算で購入するのが普通である。
今の職場の管理職も、自前の飲み物ばかり飲んでいる私に気を使って「共用の飲み物を飲んで」と言ったのだろうが、それに反感を覚える職員が一部にでもいるのだとしたら、悲しいことである。いじめ、というほどのことではないが、哀れで惨めな気持ちになったことは事実である。
カップの底(裏)には、名前のシールを貼ってある。この場所は、自分の貴重品ロッカーである。何だか、私のコーヒーカップが哀れに思えてならない。使う時はこここから出して使っていたが、大好きなコーヒーをいただく際にも肩身の狭い思いをすることが多くて嫌になり、最近は展示物状態になってしまった。
