今日の仕事を休んで私の実家に行っていた妻から、メールが入っていました。今の私の仕事は、スマホや携帯、私物タプレット等を現場に持ち込んではいけないので、いつ両親のどちらかのことについて緊急連絡が入るかもしれないという緊張感と共に、数時間毎に定期的にメールチェックのために現場を離れて、公的な部屋に置いてあるスマホを確認します。違法行為をしているわけではありません。

午後の某時間帯にチェックしたら、妻から、リビングに吊るしてある大判の額が、急に落下しそうになっていて危険だからどうしようと、画像付きの緊急メールが来ていました。
今日は、本来は私が行く日ではなかったのですが、時間休を取って駆けつけました。
着いてみると、父は、長嶋茂雄さんの死去を悲しみ、涙を流していました。しかし、その本当の意味はわかっていないようでした。私が到着する少し前に、妻と妹から聞いて初めて知ったようです。新聞も取っているのに、朝に読んでも(ちらっと見ても?)わかっていなかったようです。新聞などもうやめればいいのに、頑固に契約を解除しようとしません。夕刊も必要だというのですが、読んだ形跡はありません。もう文字もよくわかっていないはずですが、妹が献身的に彼の文筆活動を支えているので、周囲の人は、彼はまだできると勘違いしているのです。
畳一枚ほどの大きさがあるこの巨大な額縁、屋根のモルタル材の柔らかい場所に洋燈釣り(ネジ込みハテナフックの昔ながらの名称)3つだけで吊り下げていて、30年以上も経っていて紐もボロボロ、これはやばい。すぐに何とか外さなくてはなりません。1つのフックが外れたのですから、あとの2つのフックでこの重さを支えるのは難しいことで、このままにしておけば近いうちにドカンと落下するはずです。それは今すぐかもしれないという、妙な緊張感が漂っていました。両親のどちらかに当たれば、重大なことになります。両親がいつも座っている場所のすぐ近くなので、このままにしておくわけにもいきません。
 

画像をご覧ください。これはまずい状況ですね。3つのうち1つが崩壊したのですから、あと2つでこの重量を支え続けるのは所詮無理な話なのです。撮影すると小さく感じるかもしれませんが、サブロク板(180cm×90cm)のサイズです。こんな重い額を、たった3つの洋灯釣りで下げていたのかと思うと、背筋の凍る思いです。


私が苦労して作業しているところを父がずっと見ているので、作業の説明をしました。ところが、危険性について説明をして、額は外して保管をするということを伝えていると、彼が「わかった、わかった。もういい。すぐにしっかりと取り付けるよ」等と答えて、もう何も言うなという感じでした。だったら説明を求めるなという怒りは封印し、私は最期に「外したままにしておいてください、勝手に業者に取り付け作業を頼まないでください」と言うのが精いっぱい。
何か理不尽さを感じつつも、父が業者に連絡をしないように監視するように、妻と妹に指示をして終了。もちろん、私も気をつけます。彼が勝手なことをして、楽をして金を稼ごうとする卑劣な人間のクズどもの餌食にならないよう、最新の注意を払っていきます。