セルシオくんのことだ。フロントガラスの傷は大きくなり、修理をしなければ不安すぎて乗っていられない。
保険会社からレッカー車の手配をしてもらい、引き取ってもらった。その保険会社の担当者と話していて、衝撃の事実がわかった。セルシオの保険では車両保険に入っていなかったのだ。思い出した。月々の固定支払額が異常に高くなるので日々の生活費を圧迫するし、古い車だから車両保険には入らなくてもいいだろうと考えていたのだ。
飛び石被害でこんなことになるとは、全く運が悪いとしか言いようがない。元旦に神社に行った際には、交通安全のお守りを2つも買ったのに、残念なことになってしまった。
明日には、見積もり額についての連絡があることだろう。恐怖の時間となりそうだ。
レッカー車に車がセットされる様子を見学させてもらったが、プロとはすごいものだなと感心した。その道にその道のプロあり、ということだな。車がそのまま荷台に乗るタイプの車両が来るような気がしていたが、いわゆる技術が求められるタイプの方のレッカー車が来たので、作業の様子から目が離せなくなってしまった。
そんな牽引準備作業の向こう側では、昔に私が借りていた駐車場が取り壊されていた。いったいこの場所に何ができるのだろうか。
セルシオくんが連れていかれたのも寂しかったが、長年借りていた駐車場が取り潰されていく様子を見るのも切ないものである。


しばらくの間、お別れだね。




見事な手順だった。


車が去ったその後も、懐かしの駐車場を取り壊す作業が続いていた。