土曜日の夜は、私の予定が空いていれば、スエさんが用事の帰り道にスタジオまんぼうbaseに寄ってくれることがある。

彼が訪問した際には、いつも2人でのんびりと様々なYouTubeの内容を視聴するが、今回もそんな感じでふらっと訪問してくれた。
作曲とコード進行やリズム等のアレンジをする機材のレビューを視聴した時には、誰でも簡単にそれっぽく音楽づくりができてしまうなと感じて、何だか悲しくなってしまった。一応私は、オリジナル曲(レコーディングしてない曲も含む)を200曲以上持っているが、昔の私の苦労はいったい何だったのかな。
今はそういう時代でもあるので、70年代や80年代の音楽が人気なのかもしれない。スエさんが最近気に入っているという女声ボーカリスト「ヒトミトイ」さんの音楽も、まさに古き良き時代の雰囲気をモダナイズしているというサウンドで、とてもよかった。
 

カッコいいアレンジがすぐにできてしまうという機材のレビューを見て、茫然としてしまう。私は、こういったものを購入してまでオリジナル曲を作りたいとも思わないが、パソコンソフトやこのような外部機材を使わずに自力で作曲やアレンジをしたとしても、出来が良ければ良いほど、どうせ何か便利な機材でも使ったのではないかと思われがちだし、そのどちらであるのかについては誰にもわからないことである。最近は、人が作ったというオリジナル曲を聞かされても、同じような感覚をもってしまう。このアレンジすごいねえ、でも、もしかしたら・・・。と考えてしまうということ。
AI全盛の現代、例えば高校や大学の学生のレポートや論文の提出においても、AIを使用していないということを一筆書かなくてはならないという学校もあると聞く。小学生でさえも、読書感想文でAIを使って書いているという疑いを禁じ得ない文章があるというような情報も聞く。プロの音楽作品についても同様だが、パソコンソフトやアプリを使うことが当たり前になった時代、良ければそんなの何でもいいじゃん、的な感覚で生きていくしかないのかもしれない。

そんな中、40年近く前の古い機材を駆使して、YMOの昔の楽曲を「一人文化祭」と称して延々と演奏しているこの動画には、とても癒された。というか、笑ってしまう場面もあり、楽しかった。使っている機材が実に古くてすばらしく、その場所も6畳一間の畳の部屋、本来は掛け軸等を置くだろうと思われる場所をステージに見立ててモクモクと演奏するこの方は、きっと私と同年代、あるいは年上だろう。背後の窓を段ボールで目隠ししてあるのも、とてもよい。〇シバシ楽器で独占販売していたキーボードスタンドも、懐かしい。私がコロナ禍で捨ててしまって後悔しているスタンドである。音を出しているローランド社のキーボードアンプも、私もおそらくどこかに持っているのではないかなと。


私にも古い機材を有効に使いたいという思いはあるが、今回引っ張り出してみた30年以上前に愛用していたミキサーが、3台とも不調だったことには驚いてがっかりした。しかし、それが普通なのである。保管しておいても、ずっと使っていなければどんどんと劣化していくのだ。ミキサーが不調だったことをスエさんに言ったら、この動画を見せてくれた。最新のミキサーも欲しい、というかミキサーがなければ実現できないこともあるので、どうしたものかな。コンパクトで便利そうだが、今の私にはお金がない。
 

我がスタジオまんぼうbaseにカメラを設置して、ライブ配信をしたいという思いもあるが、どうしたらいいのかわからない。カタログは集めてみたが、動きのある被写体を撮影する機種ばかりになってしまった。でも、演奏の撮影にもいいかもしれないので、検討中。でも、今はそういうことに使えるお金がない。

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