介護と仕事の両立がいかに難しいか、思い知らされる出来事があった。
仕事中の15時頃、週に一度父の訪問看護に来ているK社の方から私に電話が入った。
いつものように14時に行ったところ、今日は雨戸も開いておらず、呼び鈴を押しても反応がなく、父の携帯電話や自宅に何度電話をしても出ないというのだ。
父が中で倒れているのではないかとのことだったが、その訪問看護師は当然鍵を持っていないため、入ることはできない。そこで、今日はもうあきらめてそのまま帰ったというのだ。
すぐに駆けつけたいところだったが、まさにその電話とほぼ同時に、呪われたかのように仕事の大トラブルが舞い込んできた。急いで妻と妹に連絡をして対応を求めたが、一番早く行ける場所に職場がある私が、緊急事態の際にも動くことができないということが情けなく、これは辛いことだと感じた。
最初に実家に着いた妻からの連絡によると、ベッドから起きた際に紙の書類で足を滑らせて転倒したようだが、骨折とかそういうことよりも、床でいったん横になってしまうと介助がなければ2度と起き上がれないという状況だったようだ。ベッドから足を一度床に降ろしてからなら立つことは何とかできるが、例えば布団のようなところで寝てしまうと2度と自分の力では立ち上がることができないということである。
私も歳の割には体が固いので、他人ごとではない。いろいろな意味で、何だか悲しくなってしまった。仕事の緊急事態も、心に堪えた。まさに心臓に悪いできごとが連続して発生している。

家に帰ってみて、驚いた。気が付かなかったが、庭にいつの間にか花が咲いていた。先日に草刈りもして除草剤も撒いておいたのに、すごいことである。


別の場所にも一輪だけ、同じ花が咲いていた。どこからやってきたのだろう。

この2枚は、実家の庭ではなく、知人が送ってくれた画像で、同じ花の色違いである。赤や白もきれいだが、黄色い花が突然咲くというのも不思議なことである。これまで、実家で一度も咲いているところを見たことがなかった。
