通勤路やウチの近所だけではなく、至る所で路上の雑草がすごいことになっている。クサがすごいことになっているのは、路端に限ったことではないが、今年は特にひどいのではないかと感じている。

この異常事態の理由としては、いつまでも暑い日々が終わらないことの影響が大きいのではないか。行政の怠慢だという人もいるが、これだけ様々な植物の成長が早ければ、予算的にも人材的にも追いつかないというのが真相なのだろう。我々市民は、特別予算を組んで徹底的にやればいいはずだと単純に考えてしまうが、そう簡単には進まない大人の事情とやらがあるのだろう。しかし、もうそれでは済まないほどの緊急事態なのではないかと感じている。
画像を見ればわかる通り、ガードレールをゆうに乗り越えて木々が茂っている場所も多い。車で走っていると、危険を感じるほどである。走行車の風圧の影響もあるのだろうか、ユッサユッサと風になびく木々の葉や草が、こっちにおいで、こっちにおいで、と死の世界に誘おうとしているかのごとくである。
一般の道においても、歩道が隠れてしまうほどの雑草の繁り方に驚いてしまう。また、それほどひどくは見えない場所でも、例年に比べて街の全体でジャングル化が進んでいるようだ。
暑すぎるからだろうか、地域の人も自宅前の歩道などの除草作業をほとんどしていない。というか、そういう姿をあまり見なくなった。
ボランティア精神が低迷しているというよりも、あまりにも雑草雑木の成長が早すぎて、やる気がなくなってしまうということなのではないか。私の実家の庭の草も、先日に刈ったばかりなのにもう新芽が伸びてきており、その様子を見ると気持ちが暗くなる。ビッグモータの件があってからは、民間人は公道に除草剤を撒きづらい状況となり、そのことも、街中に見苦しい景色が増えた理由のひとつなのではないか。全て勝手な推測である。
我が国は既に、亜熱帯圏に入っているのでないか。政治を司る方々は、これまでの対応では既に追いつかないということについて真剣に話し合い、現実を認め、大胆な新しい対応が必要なのではないか。
 
信号で停止した際に撮影。すぐ右手も恐ろしいことになっているが、実は信号の先をよく見てほしい。草木がかなり道路にはみ出ており、2車線の右側を走るとかなりの危険を感じる。大型車は、平気でボディをこすりながら走り抜けているが、乗用車ではそうもいかないだろう。
 

ここはそんなに車通りが多いわけではなく脇道だが、それなりに車は走っている。歩道を完全に草木がふさいでいるので、歩行者は車道を歩いている。この状態で事故がおこったら、誰が責任を取るのだろう。


雑草の中に再び自生の朝顔を発見。自分で生えているんだから、本当は雑草と同じ扱いのはずなのに、朝顔だと応援したくなるのは私のエゴだと自覚している。