今日も仕事で苦労があり、心をかなり削ってしまったので、こんな時はFラーメンに行くに限ると勝手に決めているので、いそいそと一人で出かけてきた。
曜日に関わらず混雑している時間帯に来たはずだが、なぜか客は3人。私が入って少ししたら、ちょうどみんな食べ終わった時間だったようで、会計をして出て行ってしまった。19時近くだというのに、店内は私1人となった。この店でこんな経験は、初めてのことだ。私が雨男だからではないかと、気持ちは暗くなったが、まあ貸切なんてことはこの店では滅多にないことだからとプラスに考えることにした。
久しぶりに来たので、メニューが新デザインになっていて、私は、慣れていないためかとても見づらい気がした。考えてみたら、ここまでのメニューのデザイン変更は、この店ができて初めてではないか。
注文したのは、いつもの特製味噌ラーメンと餃子、そしておつまみの炙りチャーシューにビール。そこで、はたっと気がついた。
これ、メニューを替えたということは、値上げをしたのではないかと。
見づらくなっている料金表示をじっくりと見ると、まさにその通りだった。ここに金額は書かないが、何もトッピングをしていない状態の各種ラーメンのベース価格が、とても高くなっていた。一番安いラーメンは、なんと、期間限定の煮干し冷やし中華だった。
画像で紹介している炙りチャーシューも、撮影の方向から見ると普通に見えるが、器はかなり小さくなり、以前のような大きくて丸くて美味しそうなチャーシューが5枚乗っているというような絶品ではない。ひとつのチャーシューを3つ位に切り分けて出しているようにも見える。チャーシュー2枚分くらいを切り裂いて5個に見せるくらいなら、2枚でそのまま出してほしい。値上げもしてこれではせこいが、こちらの金額を確認することは忘れた。もしかしたら、値上げはせずにこのような手段をとったのかもしれない。さすがに、おつまみの炙りチャーシューが1,000円以上では、注文もしづらいだろう。
何よりも、生ビールのグラスが超スモールになったことがショックだ。このグラスはスリムで分厚くて、内容量はかなり少ない。これであの値段とは恐れ入る。ロゴが入っているグラスだから、ビール会社がそういった手法を伝授しているということだろう。もしかしたら、これならばグラスビールの方が内容量が多いかもしれない。
最初の画像は全てが小さい製品ばかりだから、全部が大きく感じるが、2枚目の画像でラーメンどんぶりと比較してみるとビールの小さな感じがよくわかる。最近の私は、普通盛りのラーメンしか頼まないので、ラーメンの器が大きい訳ではない。餃子も、微妙に小さくなった気がする。しかし、こちらは確証はない。感覚的にそう思ってしまうということ、値上げの闇は深い。
ああ、ブルータスよお前もか、というような気分だ。もちろん、これは世情の流れであり、やむを得ないことと理解している。私が嘆いているのは、なぜ堂々と値上げをしないのかということなのだ。ラーメンそのものは、そういった策を弄することができないから、大幅値上げに踏み切ったのだろう。それでも、私のように食べたい人は必ず食べにくる。
生ビールや餃子、おつまみチャーシュー等については、値上げ幅を抑えるために姑息な手段を使ったということだ。仕方のないことだから腹は立てないが、世間でそういう風潮が広がることを懸念している。それでも、私はこれからもFラーメンをこよなく愛好し続けるつもりだ。何しろ、私は大昔にこの店の開店の日に最初に入った客なのだ。近々、夏限定の冷やし中華を食べに行ってみよう。
ところで、私がこよなく敬愛する町中華のK店(先日竹内さんとも行った店)は、料金を全品大幅に値上げしたが、料理の質や量は全く変わっていない。これは、このブログの過去記事でも紹介した。でも、よほど客からの信頼を受けていないと、このようなことはできないはずだ。K店は、まさに地域の名店である。
さて、話はがらっと変わる。ラーメン屋の話だが、内容は全く違う。
実は先週、私は知人と共に時々行く千葉みなとのMラーメン屋に入った。前にこのブログで、おつまみも充実していて、普通に飲めるよいラーメン屋だと紹介したことがある。こちらも私にとっては名店である。
その店にも久しぶりに入ったが、大好きだったおつまみ一品料理がかなり値上がりをしていた。ビールも高かった。が、ビールは普通の中ジョッキで提供され、おつまみの量も適正だった。
なかなかやるなおぬし、と思っていたが、さてこれからラーメンを注文しようかというときに事件発生。私が最も嫌うあの虫、Gが目の前の壁に登場したのだ。黒くて光る、卑怯者のあの虫だ。外観もそうだが、私はその生き方を許すことができない。そいつはゆっくりと私たちの間近の壁を伝って下に降り、私の足の近くを通りながら机の下にそろりと潜り込んだ。
他の客もいたので大騒ぎはせず、こっそりと店員には伝えたが、特に何もなし。席をかえますか?と言われた程度。
何だか気持ちが萎えてしまったので、その知人と共に店を出てしまった。もちろん、にこやかに会計はした。元々、知人から物品を受け取るために待合せをした場所が千葉みなとだったので、軽くピールでも飲みますかね、というノリで入ったので、長居をする気はなかった。
何だか気持ちが萎えてしまったので、その知人と共に店を出てしまった。もちろん、にこやかに会計はした。元々、知人から物品を受け取るために待合せをした場所が千葉みなとだったので、軽くピールでも飲みますかね、というノリで入ったので、長居をする気はなかった。
仕方のないことだから、店を責めるつもりはない。しかし、また来ようかという気にはならない。Gの威力は、恐ろしいものだ。飲食店にとっては、イメージダウンも甚だしいことだろう。私が、大騒ぎをする客や文句を言う客だったら、お店も大変だっただろうな。世の中には、何か相手の落ち度を見つけると、これ幸いと責め立てる人もいる。私は、そういう人は、Gと同じ位嫌いである。

