断るつもりだったが、連絡調整役の方がお困りのご様子だったので、某ビッグバンドのリハに行ってきた。
早朝に、千葉みなとに置いてあった車を取りに行き、そのまま職場にパトロール出勤。その後実家に行っていくつかやることをやって、昼前にスタジオまんぼうbaseに帰宅。積んであった昨日の機材を下ろしてから、今度はドラムセット等を積み込むという、なかなかのハードスケジュールとなった。
リハ自体は13時から15時とのことで、いつもよりも短めだったので、それは助かった。
今回は、いつもの超コンパクトセットではなくて、もう少し大きめのセットを持参することにした。慌てて用意したということもあり、忘れ物がないかがすごく気になった。朝に目覚めてから、積む前から忘れ物をするんじゃないかと気が気じゃなくて、心が落ち着かない状況だったのである。
※ 画像の後にも文章があります。


これが今回のドラムセット。バスドラムは20インチと小ぶりだが、いつも持ち歩いているドラムセットはバスドラムが16インチなので、すごく小さい。そのドラムセットは音も悪くないが、大音量のバンドと生音で合わせるのはバランスとして少々厳しいので、バンマスによる演奏のオーダーに応えるために今回はこの少し大きめのセットを用意した。
このバンドは、ビッグバンド編成のジャズ演奏だけではなく、曲のレパートリーに昭和歌謡のボーカル曲も多い。先日の本番の際に、私が持参した超コンパクトセットのバスドラムやタムタムの音色がポップス曲に合わず、バンマスから出されたもっと大きな音で演奏してほしい等の注文に応えるべくチカラを込めて演奏していたら、股関節や膝を痛くしてしまった。
今回持参したセットは鳴りがよいので、そういうことはないだろう。

今回はいつものセット持参ではなかったので、忘れ物がないかということがずっと気になっていた。メモはしているものの、そのメモに書き忘れていたら意味がないことだ。
他のことをしながらも、ずっと忘れ物がないか考え続けていたら、最後の最後にスティック等が入っているカゴを積み忘れていたことに気がつき、ことなきを得た。
現地に行ったらスティック忘れた〜では、大ピンチだった。その他の小物類も出発直前に思い出して積むことができ、安堵したのだった。

リハの場所は、体育館のようなホールだった。音が響きすぎたこと、フロアで音を出したために管楽器の皆さんとの距離があり、私の耳に音が遅れて届くこと、そのことによってテンポ感がめちゃくちゃになった。聞こえる音を無視してリズムキープをしないとどんどんとテンポが遅くなってしまいそうだった。
それにしても、リハなのに管楽器の参加がバンマスも含めて6人というのは、ビッグバンドというよりもコンボバンドのような気もする。ベースさんもいなかったため、不安定な演奏となってしまった。私自身の修行が足りない。反省している。

さてさて、ここが再びの問題点。とりあえずドラムセットを解体も最小限のままでホールの外に放り出し、そこから一人でちまちまと片付けながら車に積んでいく。
会場を次の団体に明け渡さなくてはならないので、やむを得ないことではあるが、バンマスも含めて他のメンバーもさっさと帰ってしまった中でこのように一人で片付けを続けるという自分の姿に、哀愁を覚える。可愛いではないか。
ドラマーの宿命だから仕方ないことだと自覚していて、何をしたらいいかわからない人に側でうろうろされるよりもいいので、嫌な思いは特にないが、ここまでの苦労をしてまでやりがいを感じることができるかどうかということなのではないか。
正論ばかり言っているが、とりあえず今後の複数の本番ライブのオファーを受けたので、アホな私がビッグバンドのドラム演奏しているところを見ていただきたいという願いも込めて、後ほどにライブの予定をお知らせしたいと考えている。