元旦と2日、辛いニュースが続いて悲しい。

元旦の16時頃、今年度のまんぼうズの活動予定を記事でアップしようとしたそのとき、とつぜん緊急地震速報が鳴り響いた。

能登半島に大地震あり。そして、大津波警報の発令。阪神淡路大震災、東日本大震災の記憶が蘇ってくる。徐々に被害の状況が明らかになると共に、心が塞がれていったことを思い出す。日を追うごとに、死者・怪我人・行方不明者の数は増えていくことだろう。東日本大震災の際には、私もちょうどブログ「まんぼうのウンチクたれぞう日記」を開設していて頻繁に記事を書いていたので、旧知の方はその際の私の書きっぷりをご記憶の方もいるはずだ。

そして、今日は羽田空港で飛行機事故があった。被災地に向けての支援物資を満載した海上保安庁機の5人が死亡、脱出した機長は重傷とのこと。

気を取り直して、年末と元旦に書いた複数のブログ記事をアップしようとしていた矢先だった。

私自身の性質として、人の心の痛みを自分のことのように感受してしまうというものがある。世情に感化されやすいということもある。わかってくれというつもりは無いが、鈍感ではいられないのである。どうしても他人事とは思えない。

自分が優しいかどうかを自分で言うつもりはないが、優しいという漢字は「人」を「憂う」という部首の組合せでできており、私はそういった生き方を目指している。だから、逆説的に言うと、自分勝手な人や自己中心的な人との付き合いはとても気を遣い、自分自身が傷ついてしまうので、少しずつ距離を置くということになる。そして、長年をかけて「まんぼうズ」は「優しい人」の集まりとなったのだ。

今現在、下書きで複数の記事が残っているが、あえて投稿を控えようと思う。数日お時間をいただきたい。災害や事故が起こる前に書いたものとはいえ、能天気にアップする気には到底なれない。タイミングの問題である。1月20日(土)に控えたクリッパー・ライブの告知も新年早々にするつもりで用意していたが、もう少し時間が経ってからにするつもりだ。

もちろん、感傷的になって今後の演奏予定をキャンセルするつもりは全くなく、全て予定通りに進めていく。私一人の気分によって、飲食店に迷惑をかけるつもりはない。彼らも生活がかかっており、キャンセルをすれば、演奏者と経営者の信頼関係も崩れてしまう。私は、東日本大震災の際も、その当日に予定されていたライブをキャンセルせず、続く余震の中で出演をした(予約客で満席のはずだったが、実際の観客は一人だった。)。翌日の知人の結婚式にも、同様に出席した。2次会の最中に、かなり大きな余震が長時間あったことを覚えている。また、コロナ禍においても、予定されていたライブが何度もキャンセルになっても、リハとして観客ゼロでも演奏をするという名目で、お店を利用して代金をお支払いして支援をし続けた。長年の経験上、ぶれないそういった気持ちが大切なのだ。
それにしても、我が国は大丈夫か。不安が増大するばかりの、2024年のスタートである。正月の時期は、最も心休まる時間のはずなのに、災害や事故で大きな苦難を背負うことになってしまった多くの人々の心に、愚直に寄り添っていきたい。

氷のごとき硬直がうつつ心中にとどこほりをり昨日も今日も(まんぼう)