気持ちに余裕がなく、水槽の水替えが予定より2週間以上も遅れてしまった。
色の濁ったその水に手を入れると、ぬるっとした感触が。どろっの方が適切な表現かもしれない。こんな水の中で、しかも狭い中で、彼らは必死に生きている。申し訳ないことをした。
一匹が瀕死の状態であることがわかり、あれこれ公私共に忙しかったが、水替えを決行した。
川戸公民館演奏の前日だった。死ぬな、死ぬな、と祈りながら作業した。
もう6年近くも我が家で生きてきた大切な彼らを粗末に扱ってしまったことを後悔しながら、とにかく急いで作業をした。とりあえず、2つある水槽の片方に新しい水を張り、金魚たちを移した。厳密に言うと、1週間前にバケツにためておいた水を使ったので、鮮度には自信がないが、カルキ抜きは使う必要はなかった。
そう、先々週か先週にやるつもりが、平日も含めて全く心の余裕がなかった。
新しい水に移しても、瀕死の金魚は下に沈んだままだ。時々狂ったように泳ぎ回ったかと思うと、すうっと下に沈んで行き、動かなくなって口もパクパクしない。
私がいない間や寝ている間に死んでしまうのではないかと考えると、とても悲しくなる。
画像を貼ってみた。今までは、こんなに水が汚くなるまで放置したことはない。
※画像の後にも、文章があります。

全く動かなかった金魚は、新しい水槽に移っても同じだった。移すために網ですくったときにも、以前のような元気は全くなかった。

新しい水槽でも、下に沈んで動かない。いや、浮かぶことができない様子だ。口もエラもあまり動いていない。

時々息を吹き返すのか、こちらをじっと見ているようにも感じる。まぶたがないのだから、そう思えるだけなのだが、悲しくなる。

下の方に斜めに傾いて沈んでいる様子を見たときには、いよいよもうダメかと思った。四匹いつも仲良く同じように泳いでいたのに、何だか胸が痛む。

斜めになって、沈んだままの金魚。明日起きて金魚の様子を見に行くのが、何だか怖いような気がする。生きていてほしい。
何とか、頑張ってほしい。川戸公民館の演奏が終わって帰宅したら死んでいたなどというシナリオが、最も最悪だ。