ビッグバンドのリハトラを時々引き受けていましたが、ついに本番でもトラ演奏をすることになりました。リハしかやらないつもりでこれまでは頑なに本番の出演依頼を断っていたのですが、私も含めたメンバーの連絡役をされているNさんがお困りのご様子だったので、いつもお声をかけてくださっていることへの感謝もあるので、今回と21日の演奏に限ってということで引き受けました。

話を受けたのは父の健康状況が急に悪化するよりも以前のことなので、そのことを理由にキャンセルするのが気が引けたことと、お人柄を尊敬しているNさんからのお願いだったということもあって、お引き受けしたのです。
今回の演奏会の前に、いろいろなことを確認しようとNさんにいつものようにメールで連絡をしたら、その返信の内容に驚きました。事情により急遽ビッグバンドを退団したとのこと。突然のことに言葉もありませんでした。Nさんのお立場もありますから詳細は書きませんが、彼のお考えとリーダーさんとの意見の相違が表面化して、それまでの諸々の鬱積もあってお辞めになるとのことでした。
そのメールのやり取りによると、これまで在籍していたドラムさんも先刻やめてしまい、おそらく私がドラムとしての出演を急に断るとプロを雇うことになり、そのギャラはメンバーから集めることになるだろうとのことでした。それはさすがに申し訳ないのかなと。
ま、人が集まる活動ではいろいろなことがあるんですねぇ。私自身は、よい音楽仲間に恵まれてすごく幸せなのだなと、改めて思います。
さあ、私自身の演奏についてのセルフ反省会をいたしましょうかね。そっちが肝心です。
※それぞれの画像の後に説明文があります。
 

こちらでドラムのトラを行う際は、ミニドラムセットを苦労して持参するわけですが、ドラムの持ち込みで演奏となると、私の愛車にこの程度のボリュームです。ただ、今回はうっかりとしていて、セッティングマットを忘れてしまいました。このことが、後で大きな影響を与えることになります。


現地に予定通り着いたものの、会場では他の出演団体がまだ何かの発表をしていて、入ることができません。その団体が出番を終えてからこちらが演奏を始めるまでの時間が、最大10分しかないという情報を得て顔面蒼白となりました。主催者は、ビッグバンドの出演団体が、5分や10分でセッティングできると思ってるんでしょうか。普通のバンドもそうですよね。
しかし、主催者とバンドの責任者による何らかの話合いは、出演者打合せ等で事前に行っているはずですから、できますよ、ということになっているのでしょうね。
他の楽器はともかく、ドラムセットのセッティングは、そんなに簡単にはできないのです。そこで、バンマスの指示を受けて外で組立てを始めることにしました。
そして、一気にセッティングをして、少し開始が遅れながらもついに本番となりました。例によって、自分の演奏中の写真は自分では撮れないので(笑)言葉だけのレビューとなります。
まず、演奏中は、セッティング・マットを忘れた影響が大きくて、演奏しているとバス・ドラムが滑ってドンドンと前にずれていってしまうという、情けない状態となりました。
ドラムセットの足には、床に刺すことができる滑り止め用の尖った側もあるのですが、公共の施設でステージの床に穴を開けるわけにもいきません。事前に少しでも演奏確認ができれば、ウェイト(重り)を置くなどの対策ができたはずです。
演奏中に突然キックペダルが外れて、演奏が途切れました。というか、片手で演奏を続けてもう片方の手で直すということが続きました。
時間がなくて、あちこちのネジもしっかりと止めていなかったようで、演奏中にシンバルがガクッと傾いてしまったり、ハイハットの軸が抜けてしまったりというようなことが頻発して、悔いの残る演奏となりました。ただ、他のメンバーにはできるだけトラブルが分からないように演奏を続けたので、そこは何とか臨機応変に対応できたのかなと。



演奏後にも、災難は続きました。楽器をゆっくりとケース等に収納する時間が確保できずに、とにかく急いで出てくれと言うので、なんと!そのまま車に積みました。さすがにシンバルは外しましたが、スタンドも足を折っただけで放り込みました。譜面台もそのままです。


車の住人達も、さすがに呆れたことと思います。私の後部座席にいつもいる、彼らの表情も少々浮かない感じかな(笑)。