お帰りなさい。

人に機材を貸して戻ってくると、頑張ったね、などと声に出して労って(ねぎらって)しまうアホな私である。
楽器を擬人化して頭がおかしいんじゃないかと思われるかもしれないが、こちらが声をかけるとなんだか反応してくれているように感じてしまうから、不思議なものである。「うん、頑張ったよ!」とかね。
本来、人への対応も同じなのではないかな。相手の反応如何ではなくて、誰に対してもそういった感謝と労いの気持ちで接すれば、身近な世の中は平和であり続けるに違いない。しかし、一部の自分勝手な「悪」が幅を利かせることも許しがたい。この世には「正義」があるはずだということを信じて、愚直に生きていくしかない。私にとっての正義とは、「正しいことが正当に認められること、正しく生きている人が幸福であること。」である。正義を大切にしている人が嫌な思いをする世の中になってしまえば、悪が自然となってしまうのだ。
争いには何もいいことがないが、世界で紛争や戦争が起これば、莫大なカネが動き、大きな利益を得る企業や個人もいることだろう。テレビやネットで戦争のニュースに触れる度、これらの武器に使う資金を他の目的に使えば、もっといい世界になるのではないかと思ってしまう。きれいごとと言われればそれまでだが、戦争や紛争が無くなると困る業界が存在することも事実なのだ。
たかが楽器の返却から、世界の平和についてまで思索をしてしまう私は、まさにアホの鏡である。ただし、単なる楽器の貸し借りであってもそれをきっかけに係争となることもあるし、今回のように平和を実感できることもある。