善意の空回り?虚しい出来事があった。
懐かしいドラムセットの写真を貼ってみた。先日の記事のとおり、知人に緊急レンタルをしたドラムである。バスドラムのヘッドのまんぼうシールが妙に懐かしい。ご記憶の方も多いことだろう。画像を見ると、シンバルのセット位置に違和感があるので、使用者はドラムの達人というわけでもなさそうだ。
急な相談だったので、本番の前日に知人の家に私が届けに行き、本番の後はその日のうちに引き取りに行った。誰が使ったのかはわからない。その知人が参加するバンドのドラムさんが使うということだった。よくわからないが、そのドラムの方が購入した新品のドラムセットがまだ届かなくて、本番に間に合わず困っているからだとのことだった。
いわゆる「また貸し」ということだが、お役に立てるならばと考え、方法を精一杯考えて対応した。私は、時にはお人よしだとか、利他的すぎるとかいろいろと揶揄されるが、それが私の性質なので、仕方のないことである。レンタル業者を紹介しようとも考えたが、本番2日前に相談を受けたので、実質無理であった。昔の懐かしいドラムセットを使っていただけるなんでありがたい、とプラスの発想で考えていたことは、前の記事にも書いた通りだ。
しかし、残念ながら、今回は善意でレンタルをしたのに、嫌な思いもしてしまった。私は感謝されたいとかそういった目的で人のために動いているのではなく、自らの心の求めによって人のために生きていたいのだが、ドラムを貸した張本人(仲介者ではない)には、感謝されるどころが、私の知らないところで誤解を受けて非難されるような状況となったのである。具体的には事情を書けないので、その点はご容赦願いたい。その方とは直接会ったことも話したこともなく、どんな人物かもわからないが、結論から言うと、そういう方とは今後も知り合いたくもないし、ご一緒もしたくないということだ。
私がよく言うことは、趣味としてアマチュアの音楽活動を続けている以上、そこで嫌な思いをすることがあった場合には、徹底してそういった機会を避けていくつもりというものだ。ただし、プロは違う。そこで収入を得る人たちは、自分をプロと称するのならば、自らを厳しく律していくべきである。アマチュアは自分が喜ぶ、プロは人を喜ばせる、という言葉を聞いたことがあるが、仕事ならば当然のことだ。今回私がドラムセットを貸した人物は、自身で音楽事務所?を立ち上げているプロデューサーだと言う。立派であるはずのプロが、アマチュアである私に不愉快な思いをさせて平気だということが、意味不明だと感じている。私は、レンタル料を取るつもりなど全くなく、ボランティア精神で動いただけなのである。困っている人がいたら、相談されたら、何とかできないかと意気に感じるタイプなのだ。ま、今回私のドラムを使ったというその方は、巷によくいる自称プロあるいは自称プロデューサー、というだけなのかもしれないが。
自称プロデューサーと言えば、私が20歳代には、山倉ダムの近くにあった「萬花園」という屋外ライブステージのあるレストランの店主でもあり自称プロデューサーだった方には、大変お世話になった。とてもいい方で、何度もお店に出演させていただいたし、他のステージもどんどんと取ってきてくださり、様々な出番を得ることができた記憶がある。前のママリサの記事で紹介した、Sさんという懐かしいギタリストの先輩とバンドを組んでいた際にも、萬花園の社長の紹介で何度もステージをしたものだ。この方は、尊敬できたし、こうして歳を取った後でも当時の関わりはいい思い出である。30年とちょっと前、28歳頃からはすっかりと足が遠のいてしまい、お礼も言わないままフェードアウトしてしまい、後悔している。いろいろとご迷惑もかけたが、心の大きな素晴らしい方だった。お名前を思い出せないのが悲しい。
萬花園というと、五井病院の近くにあるお店を思い浮かべる人がいると思う。私も声をかけられて、数回行ったことがある。一番最初にその店に行った際に、女性の店長?らしき人に昔の萬花園との関わりを確認してみたところ、何のことかわかってないようで無視されて返答がなかったので、名前がたまたま同じだったということだけのようだ。来々軒というラーメン屋が、あちこちにあるようなものなのだろう(笑)。私が若いころに大変お世話になった萬花園とは全く別物のようであるので、悪しからず。
あとは、グループ化というか、セクトというか、特定の人物や仲間だけで盛り上がっているような音楽集団も嫌いである。自然体で多くの人と広く関わっていかなければ、自らの人生を潤いのあるものにするための趣味としての音楽活動は成立しない。この理念は、今は組織としては存在しない「スタジオまんぼう」の公式サイトでも何度もお伝えしてきたものだ。私自身も、日々厳しい自分の仕事にプロとして向き合っているからこそ、趣味としてのアマチュアの音楽活動には、怒りや妬みや軽蔑や差別等のマイナスな要素を持ち込みたくはない。私は、自分の方から人との関りを切ったことは一度もない。しかし、セクト的発想をもつ人々によって、不快な思いをすることは多々ある。もちろん、ピースメーカーでありたい私は、その不快な感情は接して表に出さない。私が辛抱していればそれで済むのであれば、自分が我慢をして自然に距離を置くことにしている。ナチュラリストを目指しているようなものだろうか。やはり、自然体、が大切である。
今回は、久しぶりに不愉快な思いをしたが、このことをきっかけとして、自分の考え方を新しいブログに書くことができてよかったと、前向きに考えることにする。前向き、ということばが最近出てくることが多くなった。「向き、不向き、よりも前向きに」という言葉もあるが、とにかく仕事でも趣味でも私生活でも様々な困難が次から次へとやってくるが、大切な皆様とのご縁を大切にしながら、頑張って生きていこうと考えている。
