短い冬休みだった。さてさて、本格的に仕事が再開だ。

いつも早朝の暗いうちに出て車で職場に通う。一歩出遅れると至る所で大渋滞となり、信じられないほどの長時間を通勤に費やしてしまうこともあるのだ。
もちろん理由はそれだけではなく、誰も職場にいない早朝や休日の方が仕事がよく進むということもある。
時々、沈みゆく満月とタイミングよく出会うことがある。新年の初出勤日、まだ暗い西の空に向かって走る車中で、久しぶりにムーンセット(月の入り)に出会った、
感覚的にはもっと大きく見えるのだが、写真に撮ってみると意外と大したことはないものだ。信号待ちの際にスマホで撮影してみた。
人が思ったことと現実の乖離、感覚や思い込みに支配されがちな世の中を憂う。バイアスとも言われるが、自分自身で勝手に結論を作ってしまうことがないよう、冷静に物事を判断できる人になりたい。この歳になって改めて思う。
通勤中に月の位置はどんどんと低くなり、いつの間にか沈んでいた。
職場で日の出を待つ日々は、定年退職となるまで、まだまだしばらくは続きそうだ。