今回は「学童期~就労・親離れまでの支援」というタイトル。長いスパンで、発達障害・知的障害のある子たちの子育てを考えよう…と企画した講演会です。
2月16日(火)と21日(日)、2日間で合計100人以上の方が、参加して下さいました。
お話下さったのは、千葉発達障害児・者親の会「コスモ」会長の吉田礼子さん。
自らの体験をもとに、語って下さいました。
興味深いのは、お子さんが、成長の過程で、ある時は「特別支援教育」の枠内での支援を受けた時期もあり、普通学級で過ごす時期もあり、就労しても、全く一般の社会人として働き、アパートで独り暮らしをしていた時期があり、福祉サービスの支援を受けて転職をした経験もあり……と、実にいろんな体験を親子で重ねてきていることです。
聞きに来てくれたのは、普通学級の中で頑張って過ごしている発達障害のある子のママ、パパが多めだったみたいです。吉田さんが、学童期の辛い体験を語られた時には、フロアで涙ぐむママの姿もちらほら…でも、涙だけじゃなくって、とっても励まされた方も多かったと思います。
書いていただいたアンケートには、びっしりと感想が記入されたものが多く、読んでいるだけで、こちらも胸がいっぱいになります。
「あんなふうに働けるかも、って思うと、心強く感じました」
「目の前のことだけでなく、将来の見通しが少し持てた気がします」
「主人にも聞かせたかったです」
「自分一人で抱え込まず、視野を広く持って、周りののサポートを求めることも大切なんだな、と思いました」
「いろんな機関、人々が支えてくれることがわかりました。支援を使う=人とつながること、大切にしていきたいです」
「アパートでの一人暮らし、そんなことも、できるかもしれないんだ!って思いました。できたら、自分の子にも挑戦させたいです」
「将来のこと、具体的でわかりやすかったです」
「理想の押し付けをやめて、子どもをそのままうけとめよう、という気持ちになりました」
「ウチの子どもは障害の程度がうんと違うのだけれど、でもとってもよかったです、参考になりました」という記述も少なからずありました。
ママたちがかかえる「たいへんさ」は、それぞれ違うけれど、どこか似通ったものもありますよね…。
そして、周囲の人々とつながり、いろんなサポートをしてもらいながら、みんなで子どもをはぐくんでいく楽しさ、大切さも、障害の程度や種類によって変わるものではありません。
最後に、「このような講演会を企画、運営して下さった皆さんに感謝します」と書いて下さった方。その一文に、「あ~嬉しい!よかった!また何か企画しよっと!!」と、企画者もエネルギーをもらいました。
貴重なお話をして下さいました吉田様、参加して下さいました皆さま、どうもありがとうございました。